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木村さつき（麻生祐未）は黒幕になれないが、テセウスの船はレベルが低い
このドラマの最も重要な犯罪は金丸茂雄（ユースケ・サンタマリア）の殺害です。
金丸茂雄（ユースケ・サンタマリア）の殺害はヒントがとても多くて、ここから黒幕を推測するのが最も簡単です。
犯人像がかなり特定できるので、ここから考察していきます。
金丸刑事は、雪が降りしきる季節に、崖から突き落とされました。
佐々木紀子はその現場を見ており、犯人の声だけ聞いています。
未来で佐々木紀子は木村さつきと対峙し、「犯人の声に聞き覚えがある」と言いました。
そして佐々木紀子は殺されたんです。
ここが非常に重要です。
木村さつきはなぜ佐々木紀子を殺したのか。
それは佐々木紀子が犯人の確固たる証拠を持っていたからです。
つまり木村さつきはすでに誰が黒幕なのか知っていたことになります。
それは誰なのか。
原作では加藤みきおが金丸刑事を突き落としたことになっていますが、現実にはそれはありえません。
加藤みきおは金丸刑事を殺せえない理由はこちらに詳しく書いています。
力のない少年が金丸刑事をそう簡単に崖から落とせないんです。
それを加味し、ドラマ版には加藤みきお以外に黒幕がいるとシナリオを書き換えたのだとすると、黒幕は金丸刑事を押せる人でなければなりません。
果たして木村さつきは金丸刑事を押せるでしょうか。
そして、目の前にいる犯人と対峙しながら、佐々木紀子は犯人を挑発する勇気があったんでしょうか。
この観点から、黒幕は木村さつきではない可能性が非常に高いことがわかります。
では校長先生はどうなのか。
「テセウスの船」黒幕考察、校長（笹野高史）は黒幕になれる？
もしも校長が犯人だった場合、金丸刑事を突き落とすことができます。
現に笹野さんはムキムキですよね。
年配の方でも筋力があれば、金丸刑事を落とす力は十分にあると思います。
金丸刑事がタメ口で話していた相手が加藤みきおだったとして、本当に突き落としたのは校長（笹野高史）だとしたら、これは成立します。
ですので、校長（笹野高史）は金丸刑事を殺すことができます。
さらに、心さんへ1977年の音臼村祭の事件のことを送ったのは、あえて自分に注目させ、誤解を解けば優位に立てると考えたのであれば、違和感はありません。
私は、校長（笹野高史）が黒幕だという可能性は大いにあると思います。
でも制作サイドの気持ちになって考えると、その可能性はかなり薄いです。
「テセウスの船」黒幕考察、校長（笹野高史）は黒幕になれるが、黒幕だった時話題にならない
たとえ校長（笹野高史）が黒幕になれたとしても、制作サイドからするとなんのメリットもありません。
笹野高史を黒幕にしても話題にもなりませんし、芸能事務所も得をしません。
笹野高史さん自体も今のキャリアが上がるわけでもありませんので、メリットは薄い気がします。
笹野高史さんはすでにドラマ界でなくてはならない存在になっています。
だとすると、校長（笹野高史）が黒幕である可能性はビジネスの観点からしてとても可能性が低いことになります。
それは木村さつき（麻生祐未）も同じです。
この考えからしても、やはり黒幕は木村みきおだというのが一番可能性が高い気がします。
