コード・ブルー 第2話 ネタバレ

ドラマ

今回のテーマは育てることでした。

 

あらすじ

 

救命に戻った藍沢(山下智久)はどこか頼りないフェローの横峯(新木優子)にとても厳しく接する。

見かねた白石(新垣結衣)は厳しい教育をやめるように言うが、藍沢は聞いてくれない。

重症患者はいい練習台だという藍沢の言葉に戸惑う横峯。

フェローの名取(有岡大貴)は緋山(戸田恵梨香)とともに
17歳で妊娠したが出産を認めない父子に悩まされていた。

父親は一方的に娘を叱りつけるのだ。

 

 

そんな中、3人の患者が事故に巻き込まれたという一報が入る。

藍沢は新品の靴の汚れを気にする横峯に「3人とも一人で対応しろ!お前が指示を出せ、俺は付き添いだ」という。

緊張しながら現場に着いた横峯は緊張で怯えながらも指示をする。

現場には10歳ほどの子どもと7歳の子ども、重症の母親がいた。

7歳の子は一見異常がないように見えたが、突然倒れる。

パニックに陥る横峯にどうすると指示を仰ぐ藍沢。

逃げ出したくなりそうな横峯の腕を7歳の女の子が握る。

我に返った横峯はその子の手を握り、わからないながらも懸命に指示を出す。

7歳の子どもを優先して運び、母親は最後に別の病院へ搬送するという。

その言葉に今まで非協力的だった藍沢が動き出す。

7歳の子どもを優先するのはいい判断だが、子どもがまだ小さいため母親と離れさせるのはかわいそうだと

判断の修正をし、母親も湘北へ運ぶといい、動き出す。

先に子どもを乗せて、翔北に向かう横峯の前で子どもの容態が急変する

横峯はインカムで慌てて藍沢に相談する。

藍沢は緊張性気胸(後半で解説します)だという、すぐに脱気が必要だ。
脱気しなければ数分後に死ぬと言う。

横峯は以前から人形を使って脱気の練習をしてきた。

本当の人間で行うのは初めてだ。

今はヘリに自分一人しかいない。

うなだれる横峯に藍沢は

「目の前の7歳の子どもの命を救え」と言う。

インカムの藍沢の言葉で横峯の目が一気にたくましくなる。

指示のもと横峯は脱気をやり遂げる。

病院では17歳の女性と父親が揉めていた。

緋山が「意地の張り合いはやめませんか」と言うと、父子は静かに話し始めた。

 

 

父は子どもの父親がいないことを確認すると17歳でしかも一人で子どもを育てることの大変さを伝える。

一人で育てるということは子どもを育てる人間は自分しかいないこと

小さいうちはずっとついていないといけないこと

保育園に入ったとしても迎えの時間があるため、できる仕事が限られること

子どもと離れなれないため、誘いを断ることが増え、友達はいなくなること

周りは遊んでいるのに、自分は子どもを病院に連れていくことになる。

そういう厳しさを伝えると、娘は「お父さんは私が産まれたことを後悔したの」と問う。

父は「後悔なんて1度もしなかった。お前と暮らせて幸せだった」と言う。

それを聞いて「やっぱり私も生む」と言うのだ。

「子どもを産むのに年齢は関係ないと思います。
しっかりした、仕事ができる人でも子どもを産むかどうか迷っています。
でも娘さんは妊娠したことを知った瞬間に生むことを決めていたんじゃないかと思うんです。
お父さんが自分を育てるのを見ていたからだと思います。」

緋山が父親にそう言うと、父親は泣いてしまう。

帰ってきた藍沢は判断に少し間違えはあったものの良かった部分もあったため
”よくやった”と言う。

喜ぶ横峯を見て、白石は上級医である黒田先生に”よくやった”と言われたとき
どんなに疲れていても、疲れが吹っ飛んだのを覚えていると言う。

 

 

藍沢はいつもまっすぐで時にきついことを言ってしまうが
考えていることはまともでとても優しい人だ。

 

緊急性気胸とは

 

交通事故で肋骨を折った際に、肋骨が肺を包む膜を突き破って肺を傷つけてしまうことがある。

そして傷ついた肺からは空気が肺を包む膜の中へ流れ込み、膜内を圧迫してしまう。

もう片方の肺が一方のみで呼吸を続ける中、肺の周りの空圧が高くなり
呼吸ができなくなる。
その状態が続くと死に至ってしまうのだ。

その対処は膜に溜まった空気を抜き、膜内の圧迫を止めてあげることだ。
圧迫がなくなるとまた肺が動き始めるのだ。

膜から空気を抜くことを脱気と言ったり、胸腔ドレナージと言ったりする。

脱気の方法は劇中であったように、肺の近くで穴をあけ、チューブを差し込み
肺を包む膜まで到達させる。
その膜を突き破り穴を空けるのだ。


出典:ナースフルHP

 

ランデブーとは

 

ランデブーとはフランス語で待ち合わせを意味する言葉です。
医療現場では救命ヘリと救急車が待ち合わせすることをさします。

 

当直と夜勤の違い

 

当直は眠って待つことができるが、緊急時に備えている状態をさします。
夜勤は昼間と夜に別れたシフトで夜に働くことをさします。

 

次回以降

 

最後に藍沢に懐いている高校生くらいの女の子が登場しました。
彼女は天才と言われているほどのピアニストです。

容姿端麗で才能に溢れた彼女を見て、幸せだろうなと言う緋山。

 

彼女は小脳に3.5センチの脳腫瘍を抱えているという。
小脳のガンがすすむと手足を動かすことはできるが、思い通りに動かすことは難しくなる。

治療するのも難しい。

彼女の問題がこれからどう関わっていくのだろうか。

次回は7月31日(月)夜9時からです。