【セクシャルマイノリティが解説】「俺のスカート、どこ行った?」8話ネタバレ・感想・考察〜現実ではカムア出来ない?〜

ドラマ

ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」の8話は非常に勉強になりました。

光岡慎之介(阿久津仁愛)が性同一性障害だったということは衝撃でした。

(著者自身、セクシャルマイノリティです。偏見はありません。)

こちらでは著者(セクシャルマイノリティ)の意見も踏まえつつ、8話のネタバレをしていきます。

>>7話までのあらすじはこちらへ

「俺のスカート、どこ行った?」8話ネタバレ

豪林館学園高校では学園祭が開かれるようで、原田先生(古田新太)のクラスでも出し物を何にするか話し合われていました。

若林優馬(長尾謙杜(なにわ男子 / 関西ジャニーズJr.))の「「原田先生のBar」をやってみては?」という意見が通り、クラスのメンバーは異性の格好をすることになります。

男子は女装しゲイバーのママになり、女子は男装しゲイバーのスタッフになるのです。

原田先生はこの経験で自分の本来のセクシャリティを除外して、異性になりきることで何かを感じ取って欲しいと言いました。

明智秀一(永瀬廉(King & Prince))や東条正義(道枝駿佑(関ジャニ))などが女装し違和感を感じている中、光岡だけが人に言えない感情に気づいていました。

光岡は放課後原田先生に、自分が「ずっと女の子の格好をしたいと思っていたこと」を告白します。

原田先生は女装家でゲイなので、否定しないとわかっていたのか、言いやすかったのかもしれません。

しかし光岡は本当の自分を表に出してしまうと、周りの人に気持ち悪がられてしまうかもしれないと恐れていたのです。

原田先生は勇気を出して告白してくれた光岡に「自分のやりたいようにやればいい」と言ってくれます。

どんな格好をしても光岡は光岡だよ」と言ってくれるんですね。

3話の時も光岡を支えていた今泉茜(竹内愛紗)は光岡に好意を抱いているようです。

美術担当の岡田先生(田野倉雄太)のクラスが学祭で行うお化け屋敷は非常にクオリティが高いので、お化け屋敷で最後までたどり着いたあと告白すると絶対成功するというセオリーがありました。

今泉は光岡と一緒に岡田先生のお化け屋敷を回った後に告白しようとしていたようです。

光岡も今泉に何か言いたそうだったので、今泉の胸は高まります。

お化け屋敷を回った後、光岡は今泉に「自分が女の子になりたい」と思っていたことを告白します。

今泉はそれを聞いて動揺しましたが、大好きな光岡の前では全てを受け入れます。

「光岡は光岡のいたいようにいようよ」と言ってくれるのです。

光岡は女の子になりたいだけで、男の子が好きなのかどうかはわからないと言います。

(この時点でわからないなら、ゲイじゃないと思いますが)

今泉は光岡の告白を受け、ショックを隠せなかったようです。

光岡が焼きマシュマロを買いに行っている間に、今泉は泣き出してしまいます。

光岡には自分の気持ちを打ち明けることができませんでしたし、光岡が「自分には興味がないのだろう」と思ってしまったのかもしれません。

学園祭の大きな催しとして、「未成年の主張」のようなイベント・「青春の主張」がありました。

そこで生徒たちは告白をしたりするようです。

光岡は青春の主張で、女子高生の制服を着て、自分が「女の子になりたい」と思っていたことをカミングアウトします。
明智を始めクラスメイトは光岡の勇気を賞賛してくれます。

光岡のスピーチを終えた後、原田先生が体調を崩したように見えます。

汗だくになりながら、原田先生は「青春の主張」をするために、ステージに上がります。

原田先生は余命宣告をされていました。

病名は明かされませんでしたが、すい臓の病気だそうです。

原田先生の余命はもうとっくに過ぎていました。

本当は4月の時点で死んでいてもおかしくない状態だったのです。

原田先生は余命を過ぎた後から、自分のやりたいことを1つずつクリアしていこうと思うようになったようです。
教師になったのも、探偵をしたのも、部活の顧問をしたのも全部自分のやりたいことリストにあったからです。
原田先生は自分のやりたいことをしていたら、思いも寄らない嬉しいことに遭遇したと言います。
自分の教え子が、サプライズで誕生日のお祝いをしてくれたのです。
原田先生は明智や東条が計画してくれた誕生会を本当に喜んでくれていたのです。
そのほかにも原田先生にはやりたいと思っていることがたくさんありました。
宇宙に行ったり大統領に会ってみたり、馬車で海沿いを歩いたり。
もっともっといろんなことをやりたいと思っているようです。

原田先生は、「やりたいことリスト」に書いたことは全部やり切ると宣言します。

今原田先生が一番やりたいのは、「娘の花嫁姿を見ること」と「自分のクラスの卒業式を見ること」なのかもしれません。

原田先生の思いは生徒たちに伝わりました。

明智たち原田先生のクラスメイトは、賭けをしようと言います。

「卒業式の前にのぶおが死んだらのぶおの負け、卒業式までのぶおが死ななかったらのぶおの勝ち」

そして、「先生が勝ったら生徒全員でのぶおのやりたいことを叶えてあげる」と言います。

「俺のスカート、どこ行った?」8話感想

「俺のスカート、どこ行った?」8話はとても感動的で学ぶこともたくさんありました。

ですがセクシャルマイノリティの私の意見としては、光岡の勇気は今の現実では賞賛されないのではないかと思います。

現実では明智のように光岡を賞賛することはなく、皆冷たい反応をするだけではないでしょうか。

セクシャルマイノリティの私でさえ、女の子になりたいと公言する男の子がいたら一瞬引いてしまいます。

だからこそ私はこんなふうに文面でしかカミングアウトできません。

現実ではまだまだ偏見が多いと思っています。

私の親でさえ、私の障害を受け入れていません。

今泉の反応もそれを物語っています。

光岡は「女装に興味がある」と言いましたが、「女の子に興味がない」とは言っていません。

ですが世間的に、女装家なら女に興味がないと思ってしまうのが普通のようです。

本人の気持ちを聞かず勝手に勘違いするのが”偏見”です。

私は光岡のように勇気を出して自分のセクシャリティを公表することはリスクだと思います。

なぜなら私がもしも会社に勤めていて、自身のセクシャリティを公言するとクビになってしまう可能性もあるからです。
男子トイレに入ることすら止められてしまう可能性があります。

この世界にはどんな地雷があるかわかりません。

光岡の発言で彼は次の日からいじめに遭う可能性だってあるのです。

だから現実ではそのようなことはできないと思います。

しかしだからこそ、タレントや著名人が自分のセクシャリティを公言していることはすごいことだと思います。

まだまだ偏見がある世の中なので、それについては考えなければならないことがたくさんあると思います。

原田先生はそんなことを踏まえた上で、自分の余命についての話をしてくれたのかもしれません。

原田先生は現に余命を宣告され、その余命がとっくに過ぎてしまっています。

だからこそ、「自分のやりたいことをやりなさい」と教えてくれたのではないでしょうか。

原田先生が伝えたかったことは、「自分さえ明日何が起きるかわからないから、自分のやりたいことをしなさい」ということだったのではないかと思います。

周りにどんなことを思われてもいい。
リスクなどどうでもいい。
自分がやりたいことをやるべきだと。

私はその言葉を信じ、自分がゲイであることをここでカミングアウトします。

私もこの先何があるかわかりませんので。

でもやっぱり会社ではこんなことはできません。

テレビ朝日でお世話になっていたとき、社員さんの中に自分がバイセクシャルだと公言していた人がいました。

その人は普通にバイだと打ち明けていたんですね。

彼は結婚しました。

そんなことは私には到底できません。

でもこの世の中がもっと寛大になり、自分のセクシャリティを皆が公言できる世界になることを願っています。

「俺のスカート、どこ行った?」9話以降考察

原田先生が明智に暴力をふるっていると疑われるような動画が出回ってしまいます。

動画をアップしたのは、古文の教師である矢野伸也(小市慢太郎)さんです。

このドラマは「3年A組」から判断して、10話まであると思います。

ですのであと2話なんでしょう。

原田先生は9話で矢野先生の問題を解決するのでしょうか。

あるいは退職においやられるのでしょうか。

視聴率を稼ぐためには、原田先生を窮地に追い込んで10話を迎える方がいいでしょう。

原田先生は体調が良くないので、9話の最後には救急車で病院に運ばれてしまう可能性もあります。

あるいは本当に退職させられてしまうかもしれません。

今の世の中では、かもしれないという噂でどんどん「悪い印象」は拡散されてしまいます。

もちろんこういうことが起きた場合ほとんどが実際に悪いことが起きている場合が多いのですが、今回は完全に白です。

明智がどこまでやれるかわかりませんが、2年3組の生徒がSNSを通して原田先生を守ってくれるのではないでしょうか。

原田先生は卒業式まで生きられるのか?

原田先生はすい臓の病気で余命宣告を受けているようです。

本来なら学校で自由に動き回っていることすら奇跡に近い状態です。

原田先生は余命宣告されているので、膵炎かすい臓ガンなのでしょうか。

原田先生はかなりの痛みに耐えている可能性があります。

尋常じゃない痛みを抱えているのでしょう。

すい臓ガンという「白い巨塔」の財前先生もかかりました。

財前先生は入院していたので、原田先生ほど元気でいられませんでした。

原田先生の病状がどうなのかわかりませんのでなんとも言えませんが、明智らはまだ2年生なんですね。

しかも彼らはまだ2年生の夏にも達していないのではないでしょうか。

となると原田先生は余命宣告を受けてから、あと2年ほど生きながえなければなりません。

原田先生があと2年ほど生きるのは、正直厳しいのではないでしょうか。

だから明智は原田先生を勇気付けるために、賭けの申し出をしたのでしょう。

おそらく9話では矢野先生の問題を早急に解決し、10話では余命と生徒たちの今後の問題を一緒に乗り越えていくことになると思います。

実際どうなるかわかりません。

「俺のスカート、どこ行った?」の9話も10話も見逃せません!