「約束のネバーランド」ノーマンは敵なのか?今後対立するのか?【考察】

約束のネバーランド 14 (ジャンプコミックス)はとても面白かったですね。

ノーマンが復活していよいよ面白くなりました。

こちらでは、「ノーマンが敵なのか、今後対立することがあるのか?」という点を考えていきます。

ちなみに結論から言うと、「ノーマンはエマとレイを攻撃するでしょうし、対立関係になること」は十分にあり得ます。

というか、条件次第では2人を殺すことも考えられるでしょう。

ではどういうことなのか、脚本家も目指しテレビ局でも務めていた、私が解説していきます。

(下記考察は、14巻まで読んだ人に向けて書いています。もちろん補足説明は下に記載しますが、至らない点もあるかもしれませんのでご了承下さい。)

「約束のネバーランド」ノーマンは敵なのか?

ノーマンは別にエマとレイを殺したいと思っているわけではありません。

できれば仲良くしたいと思っているでしょう。

まずノーマンのプロフィールを書いておきます。

ノーマンのプロフィール

名前:ノーマン(No.22194)
年齢:11歳以上(11歳と書かれているのが多いですが、14巻ではもっと大人になっていると思います)
身長:145cm以上(単行本1巻の情報なので、今はもっと伸びています)
得点:300点(フルスコア)
性格:正義感が強い、リーダー気質

ノーマンの性格は大人になって変わった

ノーマンは頭の良さと体型からして、14巻ではすでに中学生後半から高校1年生・2年生くらいになっていると思います。

頭脳はすでに20歳くらいの人と同じくらいあるのではないでしょうか。

現実だと東大生並みの頭脳を持っているはずです。

エマとレイも同じくらいの頭脳を持っています。

ノーマンは幼少期は本当に頭が良い、普通に良い子でした。

みんなを守るために必死で、性格も良くて慕われていました。

現に正義感と優しさは今も変わっていません。

ただエマとレイとは少し違う部分があります。

それは少しサイコパス気質なところだと思います。

ノーマンの本当の性格


ノーマンの性格は129話でわかります。

15巻で読めると思いますが2019年6月現在はジャンプでしか読めません。

15巻は2019年8月2日発売予定です。

129話をすぐに読みたい方は、ジャンプBOOKストア!で読めます。

250円で約ネバ以外も読めるので、おすすめです。

129話から推測すると、ノーマンの仲間(バーバラ・シスロ・ヴィンセント)は、鬼たちに実験台にされ苦しい思いをしてきました。

だから、鬼たちを恨んでるんですね。

これについては納得がいきいます。

自分の命を危険にさらした鬼たちへの復讐心です。

ノーマンはその光景を子どもの頃から見ていたのでしょう。

その経験から鬼を心底恨むようになってしまいました。

エマとレイの性格

それに引き換え、エマとレイはムジカとソンジュ(鬼の邪血)に一度命を救われています。

命を救われた上に、生きる術を与えてくれました。

エマとレイにとって、ムジカとソンジュは命の恩人で本当に信頼できる人たちです。

エマとレイはムジカとソンジュを裏切るようなことはできません。

エマとレイはムジカとソンジュに会っていなければ、ノーマンと同じように鬼を恨んでいたかもしれません。

でもエマとレイはムジカとソンジュに出会っています。

補足
邪血とは人間を食べなくても賢さを保てる鬼
(鬼は人間を食べないと賢い知能を保てない生物です。)

 
なので、エマとレイは鬼たちと人間が共存する道を探っています。

ノーマンが邪血に会ったらどうなる?

ノーマンもムジカとソンジュに出会い、実際に命を救われたらどうなるのでしょうか。

ノーマンがもしムジカとソンジュに出会い命を救われたら、ノーマンも鬼たちとの共存を望むかもしれません。

とはいえこうなると漫画が面白くなくなってしまうので、ノーマンは何を考えているか分からない風を演出するのが、原作者の戦法かと思います。

「約束のネバーランド」ノーマンは敵なのか?[それぞれの思惑を整理]

ここで一旦、ノーマンとエマ・レイ、鬼たちとラートリー家、ギーラン卿がどういうシナリオを描いているのか整理しておきます。

ノーマン 鬼たちに争わせて一つの家系を台頭させ、減ったところで絶滅させる。
エマ・レイ ムジカたち”邪血”の血を鬼たちに分かち、人間を食べなくて良いようにする
鬼たちとラートリー家 人間を養殖し、鬼の知能を高める。ラートリー家は特別な人間
Λ7214で特殊能力のある人間を作り、鬼たちに売る?→鬼と人間はさらに進化?
ギーラン卿 ラートリー家と鬼たちを排除し、自分たちが農園を独占する。ノーマンは邪魔になったら殺す。

「約束のネバーランド」ノーマンは本当はどうしようとしているか?

主人公のエマとレイがどうしようとしているかは、上記のように漫画でも(14巻)明確に記されています。

エマは「鬼たちを殺したくない」とはっきり言っています。

だからノーマンのやり方には賛同できなかったんです。

だから「7つの壁」を目指すことにしました。

ではノーマンは本当はどうしようとしているのでしょうか。

ノーマンの目的は食用児の解放です。

ノーマンはぶっちゃけ、鬼がどうなろうとどちらでも良いのではないかと思います。

ただノーマンの仲間(バーバラ・シスロ・ヴィンセント)は、超人的な能力を持っています。

それぞれがどんな能力を持っているかわかりませんが、ハヤト(駿足)やザジ(戦闘力)を見てわかるように、彼らを敵に回すと面倒です。

ノーマンはΛ7214を利用するため、「鬼は敵だ」と口裏を合わせているに過ぎないと思います。

それは、129話「ここまでやったんだ無論後には引かないよ。」という言葉に隠れていると思います。

後には引かないと言いましたが、鬼を絶滅させたいと思っているとは言っていません。

「約束のネバーランド」ノーマンの性格を分析

私は今までのノーマンの言動や行動から、ノーマンの真の姿を分析してみました。

ノーマンは自分の目的のためなら、どんな手段も使う人間だと思います。

自分以外の人間は駒としか見ていません。

駒を自分の思い通りに動かすなら、時には優しい言葉を使ったり、「自分が良い人だ、敵じゃない」と見せかけます。

でも他の場所では人をあやつるために、「俺は敵じゃないよ」と見せるんですね。

これは125話のギーラン卿とのやりとりで裏付けられています。

「約束のネバーランド」ノーマンは敵なのか?今後対立するのか?

ここで重要なのは、ノーマンがエマとレイをどのように考えているのかということです。

ノーマンはエマとレイを、”仲間とは思っていない”と思います。

もちろん考えが似ているところは互いにあると認めていますが、完全に信頼しているわけではありません。

エマとレイはGF(グレイス=フィールド)ハウスを出てからともに生き抜き信頼関係を築けていますが、ノーマンはそうではありません。

GF(グレイス=フィールド)ハウス脱走から2年の月日が経ちました。

その間の空白の時間は、双方を大きく変えてしまっています。

私はノーマンはエマとレイさえも駒の一つとしか考えていないのではないかと思います。

もちろんエマとレイは賢く使える人材ですが、ノーマンの目的にそぐわない事をしたら裏切ることは大いにあります。

これが人間であり、これが普通の人の考え方です。

でもエマとレイは違います。

エマは少なくとも、人間には様々な意見があることを知っています。

誰もが共存できる社会を築きたいと思っているのです。

でもノーマンは協調性はないのです。

つまり、ノーマンが考える形での食用児の解放ができないのであれば、ノーマンはその頭脳を使ってエマとレイを殺す可能性もあるんです。

この漫画の面白いところは、エマという異端児がどうノーマンに働きかけるかというところです。

偏った考え方を持っているノーマンをエマがどう影響するのか、それが見所の一つです。

補足情報

ここからは補足情報を書いていきます。

邪血と鬼の関係

鬼という生物は、捕食した生物の特性を遺伝子に書き込むことができる生物のようです。

食べた相手の能力を自分に遺伝させられるんですね。

例えば人間を食べたら人間の知能を身につけることができますが、それは期限付きです。

だから鬼たちは自分の知能を保つために、人間を食べなければならないのです。

それで農園を作ることで、養殖したんですね。

そこに突然変異のムジカという、人間を食べなくても高い知能を保てる鬼が現れました。

ムジカの血を飲めば、鬼は永遠に知能を保持できます。

鬼は邪血を追放した

鬼たちにとって、ムジカの血は最高の産物かと思いました。

でも鬼たちはムジカたちを葬る選択をしました。

鬼たちは人間を売買するビジネスをして、儲けた金で権力を握りたかったのです。

ムジカたちが死んでしまえば、人間が必要になる。

人間を牛耳った鬼たちは、権力を手に入れられるんですね。

権力を握った鬼たちは、邪血が邪魔だったのです。

おそらく、鬼たちのトップは邪血なのではないでしょうか。

ムジカたちはそんな独占的考えを否定したからこそ、迫害を受けました。

「約束のネバーランド」の真意

私はこの漫画はすごく崇高なことをテーマにしていると思います。

人間たちは自分たちを攻撃する者たちに敵意を抱きます。

自分たちより弱いものを管理し支配するんですね。

でも同じ知能を持ったもの同士は管理されることを嫌います。

だから北朝鮮とアメリカのような対立があるんです。

人間たちはとても自分勝手な生き物です。

自分勝手な人間のイメージ

「約束のネバーランド」はそんな人間たちの行動を風刺しているのではないかと思います。

ノーマンは頭が良いかもしれませんが、人間のことしか考えていないように見えます。

自分たちのためなら頭を使って他を排除するんですね。

でもエマはそんな自分勝手な人間の生き方に疑問を抱きました。

自分たちを捕食する鬼たちにも家族がいる。

事情がある。

ただ食べてるだけなのに」と言ったんですね。

これは人間の愚かさを伝えるためのとても「崇高な物語」ではないでしょうか。

人間の中には、自分を攻撃する人を恨み復讐する人がたくさんいます。

でもそういう感情は本当は間違えいているんだと伝えたいのではないでしょうか。

今でこそ戦争は無くなりましたが、今もなおアメリカと北朝鮮、イスラム国との問題が解決できません。

それは人間の特質上仕方がないことなのかもしれません。

でもエマのようにとても優しい人間が増えていけば、世界はより良い状態になるかもしれません。

「約束のネバーランド」を多くの人に読んでもらいたいです。

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