「俺のスカート、どこ行った?」10話(最終回)あらすじ・感想〜嫌なこと楽しいことについて〜

ドラマ

「俺のスカート、どこ行った?」の10話(最終回)が放送されました。

10話では特別何も目立ったことは起きませんでした。

謎が解けるわけでも、特別なサプライズが起きるわけではありません。

ただ奇跡的に原田のぶお先生は、明智たちが卒業するまで生きていたのかもしれません。

これは単なる幻想なのかもしれません。

私的にはとても面白いドラマだったので、最後に何も起きずに終わってしまうのはちょっと残念でした。

「俺のスカート、どこ行った?」10話(最終回)あらすじ

原田先生が学校を辞めたのは、やりたいことをやるためではなく、療養するためでした。

原田先生は体調が悪く、入院が必要だったのです。

豪林間学園高校の2年3組の生徒たちは、もちろんそれについては感づいていました。

でも確かめないとどうしても納得できない東条正義(道枝駿佑(関ジャニ))は、長井あゆみ(松下奈緒)先生に聞いて原田先生の病院へ向かいます。

東条は「自分だけ好きなことしたいって言って、学校辞めるのは勝手過ぎる」と泣きながら訴えます。

東条は本当は原田先生と一緒に、やりたいことたくさんあったのです。

本当に信頼できる大人だと思っていたから、原田先生とならやりたいことがいっぱいあったんだと思います。

原田先生は東条の悲しみを知って嬉しかったし、本当は学校に戻りたいのも山々でしたが、「それはできない」と伝えています。

でも「原田のぶおは死なない」と言ってくれました。

「原田のぶおは、豪林間学園高校にたくさんいるから大丈夫だ」と言いたかったのかもしれません。

原田先生の卒業式

原田先生は少し体調が良くなり、明智秀一(永瀬廉(King & Prince))が主催した臨時の卒業式に出席できることになりました。

原田先生は生徒たちへのお祝いの言葉を読み上げますが、なんのメッセージ性もないネタのような祝辞を伝えます。

それほど味気ないそっけない優しさしか原田先生は伝えませんでした。

その代わりに「やりたいことをやろうね」という軽くて深いメッセージをくれます。

生徒たちは原田先生の命を伸ばしたいが一心で、1話で若林優馬(長尾謙杜(関ジャニ))を屋上から飛ばした仕返しをして殺そうとします。

一回死んで余命をリセットしよう」と明智は原田先生に言うのです。

明智は「頼ってもいいぜヤバイおじさん」と言い、その話に乗った原田先生は「あんたたちはヤバイ生徒ね」と言います。

>>1話を見ないとこのセリフの深さがわかりません。

原田先生は2年3組全員の名前を呼び、屋上から飛び降ります。

生徒たちは原田先生をみんなで受け止めます。

そして「ありがとねみんな、楽しかった、じゃあね」と言って原田先生は去っていきます。

ここは原田先生をみんなが励ましながら見送る感動のシーンでした。

この後の展開はHuluでご覧下さい。

別にすごい展開はありません。

里見萌先生(白石麻衣(乃木坂46))とのやりとり

私が最終回で一番感動したのは、里見先生と原田先生のやりとりでした。

里見先生は原田先生に恋をしていたのかもしれません。

もちろん叶わない恋だとわかっていました。

原田先生はゲイで女装家です。

でも、里見先生は6話で原田先生に救われています。

>>6話のあらすじを確認したい人はこちらへ

里見先生は原田先生のおかげで、変な男性と結婚しなくて良くなったんですね。

原田先生は里見先生の人生と真剣に向き合ってくれました。

里見先生は原田先生と離れたくないのではないでしょうか。

そんな里見先生に原田先生は「嫌なことも必要なんだよ」と言ってくれます。

「嫌なことがあって、良いことがあるんだ」と、「嫌なことは良いことのために必要なんだ」と言ってくれたのかもしれません。

でも里見先生は「嫌なことの方が多いから、原田先生がいることで良いことが少し増えたんだ」と言います。

それを聞いた原田先生は、「お昼寝に付き合うくらいだったらできるよ」と言ってくれます。

「俺のスカート、どこ行った?」10話(最終回)感想

「俺スカ」には大変期待していたので、「GTO」みたいにかっこいい最後が用意されているのかなと期待しましたが、そこまで面白いドラマではありませんでした。

脚本家が若かったので、とても期待しましたが、私は酷評を呈したいです。

とはいえかなり健闘をして下さったことには間違いありません。

彼がもっと成長し今度は「GTO」を超えるようなドラマを作ってくれることを期待しています。

良いことと悪いことについて

原田先生は「良いことばかりじゃない悪いこともある」と言っています。

そして、「良いことのなかに悪いことを少し足すと嫌なことを忘れられなくてもいいと思えるようになる」と言ってくれたのかもしれません。

私は人生は良いことと悪いことがあるのが変だと思っていました。

辛い辛い日々が続くことがあります。
誰も助けてくれません。
一人で対峙する必要があります。

人は他人の不幸を喜ぶものかもしれません。

真剣に他人の悩みを聞く人も少ないと思います。

悪いことは自分で解決しなければなりません。

だから私は良いことばかりの人生を築こうと模索していました。

ただ、それはどう頑張ってもできないんだとわかりました。

人生のイメージ画像

悪いことは差し色じゃない

悪いことを形成するのは、他人なんですね。

自分から悪いことを作る人は少ないと思います。

できれば、「良いこと・楽しいこと」ばかりで周りを固めたいと思います。

でもそんなことは不可能です。

だったらもっと踏み込んで考えるべきです。

悪いことは悪いことじゃない

みんな悪いことから逃げているから、「悪いことを悪いことにしている」だけです。

逃げる人のイメージ画像

私は今、毎日挑戦する日々を生きています。

サラリーマンになることはとても楽だけど、先行きが不透明だとわかったので、挑戦する日々を選ぶことにしました。

そうしてわかったことは、挑戦していると、毎日悪い日」なんですね。

毎日挫折するし、毎日うまくいかないことばかりです。
原田先生が言っていたことに被せると、本当に悪いことが9割で良いことなんて1割もありません。

でもこういう中で生きていると、だんだん悪いこととか良いこととかどうでもよくなっていきます。

なぜなら人生悪いことが9割だからですね。

そして私は考え方を変えていくべきだと思いました。

人生から悪いことなどなくなりません。

だから逆に「悪いことを怖いことじゃないと思える生き方」をすれば良いんです。

悪いことから逃げるんじゃなく、悪いことばっかりに体当たりする。

するとどんどん悪いことが怖くなくなります。

悪いことを解決するなら、悪いことに立ち向かうべき

よく考えてみたら、会社の役員や経営者たちは日々問題と向き合っています。

経営者のイメージ画像

でも正社員のようなサラリーマンたちは、上からの命令をその通りにやれば良いだけです。

別に究極の選択を毎日迫られるわけではありません。

でも日常には変な人がいるから、どうしても人生は悪いことが起きてしまいます。

だけどそれは、良いことと悪いことの比率が「良いこと:悪いこと=9:1」だから悪いんだと思います。

これを「悪いこと:良いこと=9:1」にして、頑張ってる人の人生の比率に変えてしまった時、自分はもっと強くなり多少のことではくじけなくなります。

そしてそうした人生の方が長期的に見たら、「良いこと:悪いこと=9:1」の本当の世界を築けるのではないでしょうか。

これを読んだ人はどう思うでしょうか。

この世界はもはや事故や不運に巻き込まれない限り、絶対に生き延びることができます。

それだけ実はとっても幸せなことなんです。

でもだからこそ、「怖いこと・難しいこと」にチャレンジする環境が整っているということではないでしょうか。

原田先生はそういうことをドラマ全体で教えてくれていたと思います。

これを読んでくれた人が、人生を少し楽しむことができたら嬉しいと思います。

そして社会に嫌なことから逃げない、原田先生のような素敵な大人たちが増えることを願っています。