「約束のネバーランド」でだいぶ七つの壁がなんなのかヒントが出てきたので、七つの壁の先に何があるのか考察していきます。
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— 『約束のネバーランド』公式 (@yakuneba_staff) 2019年7月1日
エマとレイはノーマンの考えに賛同することができませんでした。
ノーマンが考える鬼たちを絶滅させる計画には納得できず、七つの壁を探し人間たちの住む世界にたどり着こうとしていました。
ノーマンはそんなエマとレイに「七つの壁は不確定すぎる」と言いました。
ノーマンは七つの壁に行くことはリスクでしかないと思っています。
でも物語の主人公エマは絶対死なないので、基本戻ってくることができない”七つの壁”に行くことになりました。
そして140話でついに「七つの壁」をクリアしその果てに行ったのです。
果たして七つの壁の先には何があるのでしょうか。
結論から言うと、私はそこに人間の住む世界などないと考えています(物理的にも論理的にも)。
それはなぜなのか下記で説明していきます。
目次
「約束のネバーランド」”七つの壁”とは?
「約束のネバーランド」の”七つの壁”とは、「東西南北縦横」+「時空」の七つの壁のことでした。
つまり”物理的限界”だったんですね。
そしてその壁を超えた場所には、「昼と夜が同時にある場所」がありました。
その果てには島のようなものが見えています。
ではここは何なのでしょうか。
鬼のボス(あのお方)は、「この世界に壁なんてない」「エマが世界で世界がエマ」だと言いました。
エマは世界を解き放つことができませんでしたが、レイは”世界を解き放つ”ことができたから「七つの壁」を越えることができたと言っています。
七つの壁とは”物理的限界”を越えることだと言っています。
つまり人間の世界にある次元みたいな固定概念を越えることなのでしょうか。
つまり「七つの壁」を超えた場所は、別次元だということです。
このことをヒントに、”その場所”(七つの壁を越えた場所)は何なのかを考察していきます。
「約束のネバーランド」”七つの壁”の果てには人間はいない
七つの壁の先には鬼である、あのお方がいました。
あのお方は、エマをイイ脳だから、美味しそうだと言いました。
あのお方が”邪血”かどうかを知る手がかりになります。
おそらくあのお方は”邪血”じゃないんじゃないでしょうか。
ここがとても重要です。
”七つの壁”の果てには(物理的にも論理的にも)人間はいないと私は思っているのですが、あのお方が邪血ではなかったことがその根拠に結びつきます。
「約束のネバーランド」”七つの壁”の果てには人間はいない理由
よく考えると、なぜ”七つの壁”に鬼である、あのお方がいるのでしょうか。
普通に考えると、七つの壁の先に人間がいるなら、七つの壁を越えたところに人間がいるはずではないでしょうか。
どうして人間の世界の入り口に鬼がいるのでしょうか。
エマたちが会うべき人は鬼ではなく人間です。
人間の世界に行く前に鬼と約束を結ぼうとしているのですが、なぜエマは鬼であるあのお方に会いに行っているのでしょうか。
七つの壁へ行けと言っているのは、ムジカとミネルヴァです。
ムジカは鬼です。
邪血の鬼。
約束のネバーランド
ムジカとソンジュ
え、この二人組やばい(やばい) pic.twitter.com/cI596pNDfU— 殻-カク- (@Ghost_in_the__) 2019年5月20日
(画像左がムジカです)
ミネルヴァは死んでいます。
ミネルヴァの言葉の真意
ノーマンではない本物のミネルヴァ(ジェイムズ・ラートリー)は、4つの高級農園の中に「人間の世界と行き来できる道」があると言っていました。
でもミネルヴァは人間の世界が安全な場所であるとは一言も言っていません。
ミネルヴァは、その場所で約束を壊せばいいと言っています。
しかし壊したくないなら、七つの壁に迎えと言っているだけです。
七つの壁には何があるかは、言及していません。
この約ネバの中では「七つの壁」はかなり重要であるように描かれていますが、決して全ての謎を解く場所ではないのです。
(重要な場所なら、ノーマンが暴走した後に到達するはずです。)
ミネルヴァは、人間世界と通じる場所は、4つの高級農園の中にあると言いました。
それはラートリー家が住む場所のことでしょう。
でもそこに言っても約束(現在の秩序)を壊すことしかできないと教えてくれているんです。
エマたちは、まだ人間世界に行ったことがないため希望を持っています。
ノーマンは早々に希望を捨てています。
そして自らをミネルヴァだと言ったんですね。
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— 出水ぽすか(ポ~ン) (@DemizuPosuka) 2019年5月27日
ノーマンは人間が自分たちを救えないこと(人間の世界に行けない)を知っているのではないでしょうか。
七つの壁に行ったことのがあるミネルヴァさんは帰ってきても、この秩序を破壊できませんでした。
つまり、七つの壁の果てにいるあのお方と話をしても全く意味がないということではないかと私も思うのです。
鬼のボス(あのお方)は何者なのか?
鬼のボス(あのお方)は何者なのでしょうか。
あのお方は、時空を操れる人です。
七つの壁には時空など人間の「物理的限界」を越える力がありました。
それを作ったのがあのお方だとしたら、彼はすでに人間の力を超えた生き物です。
鬼は捕食したものの遺伝子を引き継ぐことができます。
つまり鬼はもし人間より高次の生き物を捕食できたら、簡単に人間を超えることができるんですね。
あのお方がいる七つの壁の果てには、人間を超越したものが住んでいると思います。
あるいは人間を超越した鬼ですね。
ほぼほぼそうだと思うのですが、そんな鬼がエマのような低次元な生物を相手にするでしょうか。
何を言ってきても勝ててしまう状況にいるあの方が何か約束を結ぶはずもありません。
鬼のボス(あのお方)は物語のフェイク
エマはあのお方と話すことができましたが、おそらくエマは相手にされないのではないかと思います。
その代わり、鬼たちはすでに人間より高次な生き物になっていることを聞かされます。
つまりこの果てに人間はいないんです。
あのお方は七つの壁を越えた人間に興味はあるが、その人間の味方をするつもりは微塵もありません。
だからミネルヴァは帰ってきました。
とはいえ、この物語の主人公であるエマなら、あのお方を動かすというシナリオもあるので、それは作者の選択に任せられているでしょう。
もし高次の生き物である、あのお方がエマと約束を結ぶなら何か条件を与えるはずです。
「鬼と人間を連れて来なさい」などですかね。
つまりどちらにせよ、この七つの壁はなんの解決策にもならず、人間の住む場所などにたどり着けないということは確かです。
「約束のネバーランド」人間世界はどこにある
人間がいるということは、「人間の世界があったことは事実」だと思います。
でなければエマたちもいないわけです。
事実としては人間が先に存在して、そのあと鬼が現れたんでしょう。
そしてこの世の中になりました。
人間たちは鬼と契約を結び、農園を作りました。
食幼児を監視するために、ラートリー家が選ばれました。
ここでよく考えて欲しいのですが、人間の気持ちになって考えれば、エマたち食幼児のことは後ろめたい現実のはずです。
もし忘れることができるなら忘れたいことです。
人間が人間を鬼たちに売ったと考えられるんですからね。
となると、人間はエマたちに会うことはないのではないでしょうか。
だってエマたちが人間に抱く感情が、プラスかどうかわかりません。
この物語は主人公がエマたち食幼児だから人間世界は素敵な場所だと思われていますが、この世界ができている時点で人間世界は大人の世界です。
エマたちが望むような健全な場所ではありません。
おそらくもう本当にたどり着けないような夢のような場所になっています。
エマたちが生きる世界は、人間たちは本当に葬り去りたい過去なのです。
だから、本当に人間たちだけの世界があるとしたら、そんなに容易にたどり着くことができるはずがありません。
この物語の味噌はそこにあるんですね。
エマたちはいくら頑張ってもその世界に行くことはできないんです。
エマたちは頑張って、鬼たちと共存する世界を築くことしかできないんですね。
それをノーマンが知っている。
エマは甘いのだということなのかもしれません。
今回の「七つの壁」はエマに現実を叩きつける場所となると私は思います。
もちろんエマが人間世界を望む気持ちは間違えてはいません。
それはとても素敵なことです。
それに現に人間の世界はあるんでしょう。
でもエマたちには絶対に人間世界に行くことは許されないんです。
かつての人間世界は鬼たちが支配している
かつて人間世界だった場所は鬼たちが支配しています。
寺院もそうです。
ゴールディ・ポンド(密漁場)もそうです。
鬼が住む世界(エマたちがいる領域)には人間の農園だけがあるんです。
そこに生きる大人はラートリー家一族だけです。
人間はそのほかにも必ず存在するでしょうが、その場所を見つけることは不可能でしょう。
見つけるのはとても難しいことなのです。
人間だけの世界は人間が隠しています。
もしできるとしたら、この世界をまず攻略してからゆっくり探すべきなのかもしれません。
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