【考察】「あなたの番です」12話に騙されてはいけない脚本家の黒島擁護に惑わされるな!

ドラマ

「あなたの番です」の12話はとても面白かったですね。

もういろんな人が黒島沙和(西野七瀬)が怪しいと言っているので、12話で黒島の怪しさを全部払拭してしまいました。

これをしたのは脚本家なのですが、なぜ脚本家はこんなことをしたのでしょうか。

今回はなぜ脚本家が黒島を擁護するのかを書いていきます。

私は推理ドラマの脚本を書いて、フジテレビヤングシナリオ大賞に応募しているので、推理力には長けていると思います。

「あなたの番です」の脚本家が黒島を擁護する理由を考察

まず黒島沙和が怪しいと視聴者が思っていた点は、こちらに書いています。

他にも、下記動画で説明しているので良ければ見て下さい。

私が黒島沙和が怪しいと思ったポイントは、神谷が黒島を303号室に運んだのに、それを警察に言っていないことでした。

でも12話で、黒島と翔太は神谷の存在に気づいていないと言っています。

「これで神谷が黒島を警戒する理由がなくなっただろう?」と脚本家は言ってきてるんですね。

さらに多くの視聴者が言っていた、「黒島の傷が無くなったのがおかしい」という疑問も12話で払拭してきました。

黒島は1話で出てきた彼氏とすでに死別していると告白したんですね。

黒島は彼氏に暴力を振るわれていたそうです。

翔太はずっと疑っていましたが、この告白ですっかり黒島を信用してしまいました。

でも私はそれが逆に怪しいと思います。

今まで「あなたの番です」の脚本家はSNSで話題になった人を切ってきた

「あなたの番です」の脚本家は、今までSNSで怪しいと話題になった人物の容疑を取っ払ってきました。

始めに怪しいと盛り上がったのは、手塚翔太です。

1話や2話の手塚翔太の言動が異常だったので、視聴者は翔太が管理人を殺した犯人じゃないかと疑いました。

でもすぐにそのサイコパスキャラはなくなり、視聴者の疑いは菜奈ちゃんに移りました。

菜奈ちゃんはとても鋭い推理をする人で、翔太に隠していることもあったので皆飛びついたんですね。

でも殺されてしまいました。

12話まで視聴者は黒島も怪しいと言っていたんですが、脚本家は今回その疑惑を全て取っ払ってしまいました。

脚本家はどうしてSNSで盛り上がった人の疑いを拭いたいのでしょうか。

それは単純にドラマを面白くするためですね。

このドラマはまだまだ続くので、すでに犯人が分かってしまうと面白くありません。

視聴者が一番知りたいのは、「管理人を殺した人」と「手塚菜奈を殺した人」だと思います。

ですので、制作側はSNSの反応をチェックして、多くの人に犯人だと疑われている人を消していきます。

その対象が黒島でした。

12話でで黒島を疑う人は結構減ったでしょう。

でも私はこうすることが逆に怪しいと思いました。

やっぱり黒島は怪しい

なぜなら黒島が犯人でないのであれば、黒島の疑いを晴らす必要はないからです。

そのまま怪しい人物にしておけばいいです。

脚本家は異様に黒島を良い人に描きたがります。

どうしてなんでしょうか。

脚本家は尾野幹葉や桜木るり、総一は完全に怪しく描きますが、黒島は怪しく描きません。

木下に手を挙げさせたかと思えばすぐにミスリードだと誘導します。

二階堂が黒島の頭の匂いを嗅ぐのも変ですが、決定的な証拠にはなりません。

全てが黒島を擁護しようとしているようにしか見えないのです。

もちろん黒島の怪しさを全て拭ってしまうと面白くないので、ちょっとだけ怪しさを演出しています。

でも尾野幹葉への怪しさはもっと強烈に演出するのに、どうして黒島はこんなにも擁護するのでしょうか。

これはおかしいです。

「あなたの番です」脚本家は黒島を特別扱い

「あなたの番です」の脚本家は黒島沙和を特別扱いしています。

榎本早苗は始めから怪しかったですが、とても良い人キャラとして描いてきました。

それで最後の最後でやっぱり犯人だったとしたんですね。

榎本夫妻の会話をいつもクローズアップさせ、怪しさを拡大させては、優しい早苗さんを前面に出しました。

でも怪しさを一切払拭しませんでした。

黒島沙和も榎本早苗と同じように優しい良い人キャラとして描いています。

そして同じように怪しく描きましたが、黒島だけ全ての疑惑を払拭してしまいました。

この対応はおかしいです。

とはいえ、まだまだ黒島が怪しい部分は残っているので、下記で書いておきます。

  • 酔ってケンカしたくらいで今時人は死なない
  • 翔太に疑われているのに、腹を立てず弁解する
  • 菜奈ちゃんは死ぬ前必ず黒島と会話してる

上記の点がおかしいですね。

なので、黒島への疑念を拭ってしまった人は、下記を読んで黒島への疑念を呼び戻して下さい。

では下記で詳しく書いていきます。

その前に陳腐な推理に惑わされないために、テレビ局で勤めていた私が、下記の注意点を書いておきます。

黒島が双子とか言っている人がいますが、そんな設定はありえません。

もし可能性があるにせよそんなおかしな設定、今時ありえないのでそういうのは辞めましょう。

陳腐すぎるし、いくらなんでも後出しジャンケンがひどすぎます。

そんな展開を今時民報キー局のドラマ脚本家はやらせてもらえませんよ。

ドラマの小道具などは基本的にADが用意しているので、小道具に不備があるからと言って、疑う材料にしてもあまり意味がありません。

ドラマは作り物です。

ADは睡眠不足なので、横着します。

ディレクターも脚本に書かれている以外のことをそこまで注意していませんよ。

写真を加工しているとか、写真が連番じゃないとか、そこまで見る必要はありません。

酔ってケンカしたくらいで今時人は死なない

黒島の彼氏が酔ってケンカして死んでしまったと言っていたので、信じてしまった人もいるかもしれません。

ですが、今時そんなことは本当にあるでしょうか?

ケンカで死ぬってどういう状況でしょうか。

だとしたら、相当殴られているはずです。

酔ってケンカするということは居酒屋かどこかなので、必ず周りに人がいます

なので、死ぬほど殴ることはできないはずです。

それに最近の医療では相当殴られないと死に至りません。

鈍器で殴られない限り致命傷にはならないでしょう。

だから黒島の供述はとても怪しいんです。

このご時世人を殴って殺すことはほぼ不可能に近いです。

翔太はもっと追求すべきでした。

今後この点を突いて潰してきたら、脚本家はこのブログを読んでいるかもしれません。

翔太に疑われているのに、腹を立てず弁解する

12話で翔太は結構きつめに突っ込んでいます。

本当に彼氏が死んでいるなら、そんな過去の嫌な話さなくていいのではないでしょうか。

黒島はDVを受けていたんですよね。

もう解決したのであれば、そんなこといちいち人に話すことではありません。

もし犯人でないのであれば、ここはキレて出ていってもいい場面です。

人には言わなくていいことがあります。

それなのに、妻が殺されたからといって、お構いなしに追求する翔太の方がどうかしています。

別に翔太に詰められたとしても、耐えられなくなって逃げてよかったはずです。

どうして黒島は彼氏からDVを受けていたこと、彼氏が死んでしまったことをいちいち答えたのでしょうか。

もしも犯人であったらと考えたらどうでしょうか。

もし自分が犯人であったなら、疑われている状況をなんとか改善しなければなりません。

それに横には二階堂というAIマニアがいます。

変に疑われたら、あとあと面倒なことになります。

つまり黒島が翔太と二階堂にベラベラと自分の過去を話したのは、状況的にはちょっとおかしい行為なんです。

もし犯人ではないなら、この事実を最後まで懐にしまっていても良かったはずです。

疑われても犯人ではないのですから、いくら疑われても構わないはずです。

菜奈ちゃんは死ぬ前必ず黒島と会話してる

菜奈ちゃんは翔太が意識を失っていた時、1人で翔太を看病していました。

もちろん忙しかったでしょうが、キウンクエ蔵前には帰ってきていたはずです。

翔太が目を覚ますまでの間、菜奈ちゃんは黒島に監禁されていた時のことを聞いているはずではないでしょうか。

なぜなら、10話で早苗さんに襲われている時、榎本正志が「神谷!」と大きな声で叫んでいるからです。

菜奈ちゃんは神谷が近くにいたことを知っています。

そして翔太から黒島が榎本家にいたことを聞いているので、たとえ疲れてても気になって聞きに行くはずではないでしょうか。

「あの時本当は神谷刑事がいたんじゃないか?」と。

黒島ちゃんはそれを聞いて、あの時の声が神谷であったと気づくはずです。

神谷の声は担当刑事である限り、黒島も一度は聞いているはずです。

神谷の声はあまり特徴がないので、識別できなかったとしても、あそこに神谷がいた事実は拭えません。

菜奈ちゃんと黒島は仲が良かったので、2人でいつものように神谷を警戒するトークもできたと思います。

なのにどうして黒島は神谷ではない刑事に言わなかったのでしょうか。

それに黒島は10話お腹を殴られて気絶しています。

そういった暴力的な人がキウンクエ蔵前にいるかもしれないのに、黒島は無口になっていないんですね。

黒島は自ら自分の矛盾点を告白してしまっているんです。

彼氏から暴力を受けていたら、無口になるのに、彼氏じゃない人から暴力を振るわれても無口にならないんです。

これはどう考えてもおかしいです。

脚本家はこの事実をどう払拭するのでしょうか。

【考察】「あなたの番です」12話おまけ