コードブルー 第9話 ネタバレ

ドラマ

コードブルー第9話は視聴率が下がったというが内容的にはとても良質なものだった。

久しぶりにコードブルーというドラマを見た気がする。

と言っても毎週見ているのだが、今回は今までと違う人間関係の愛に溢れた話だった。

 

あらすじ

緋山、藤川、名取、藍沢がフライトドクターを辞めるかもしれないという話題が序盤から現れ
とても心配する内容となった。

檜山は周産期医療センターで医局長にならないかという話がきている。
これについて檜山はもうすでにその話を受けると決めている。

藤川については冴島が藤川を危ない目に合わせたくないと打診し
フライトドクターを辞めるよう説得している状況だ。

名取については、父親が針刺し事故を起こした名取の行為に
家名が気づつく危険を恥じ、自分の病院へ戻らせることを画策しているためである。

名取はこれを受け入れると緋山へ打ち明けていた。

藍沢は以前からあったフロント行きの話が現実化し
推薦が決まったという。

これについては自分の患者を思う気持ちと、救命を心配する気持ちから
フロント行きについて悩んでいる藍沢がいる。

こう言った悩みが充満している中、物語は並行して
橘先生の息子、祐輔の心臓移植の問題で荒れた状況になる。

祐輔のドナーが見つかったというのに
祐輔は移植を拒否するのだ。

その理由は、自分が病気になってから父親である橘先生が変わってしまったことだという。

祐輔が病気になってから、橘先生は同年代の子どもが死ぬニュースばかりを追っていた。
そんなお父さんを見たくないという。

自分が死んでしまえば、お父さんは元のお父さんに戻れる。

橘先生を愛するが故に導いた決断だった。

とはいえ、自分の子どもを黙って死なせるわけにはいかない。

悩んでいた橘へ、若手ドクターの緋山が喝を入れる。

「自分の子どもの将来を心配するなんて、失望した。自分の子どもを信じてあげてください!」
「私が患者とトラブルになった時に、自分以上に自分を信用してくれたのは橘先生だ!」

この言葉に目を冷ました橘先生は息子を無理やり移植させる決断をする。

移植先の病院へ向かうヘリの中で橘は
「たとえ嫌われてもいい、お父さんは祐輔がお父さんを大好きだというのと同じように祐輔を愛している。
これから、ドナーの命を背負って行きていくことを拒んでいるのであればそうじゃない。
祐輔は俺が生きさせたんだ。祐輔はその責任を追う必要はない。
責任は俺が背負う。祐輔を生きさせたのはお父さんだから」

この言葉はヘリに乗る家族を優しく包み込んだ。

様々な思いが交差するなか

最終回へ向けての大事故が起こる。

その事故の中で、藍沢が土砂に埋もれて意識不明となる。

 

最高級のあらすじ

このドラマはやはり、レベルの高い物語となっている。

レギュラー陣の愛の駆け引きがとても素晴らしい。

一人一人の相手へ思いやる気持ちが素晴らしい。

きつい言葉を言っているように見えるその台詞回しにも
きちんと愛情が隠れていて、なんとも趣深い言葉の嵐となった。

このドラマはドラマ史に残るドラマと言っていいだろう。

こんなドラマを見ることができ、とても幸せに思う限りだ。

現実世界において、誰かが誰かのためにこんなに愛情のこもったやりとりを見ることができるだろうか。
この発展した日本において
自分のことではなく、相手のことを考え、自らを犠牲にするような言葉をかけることができる人が
どれくらいいるだろうか。

このドラマを見た人の心が少しでも綺麗になることを願うばかりである。