私は27歳の時に起業をしました。
その起業は失敗に終わり、所持金が2万円までに至ったのですが、私はその時どうして失敗してしまったのかを書いておきます。
その所持金2万円の状態からどうやって復活したのかも書いておきます。
現在私は32歳です。
今は完全に復活し、お金には困っていません。
そしてまた新しい起業を行おうという気持ちが出てきています。
目次
承諾を真に受けるな
私は東京で初めて起業をしました。
その際、「小中高生の職業体験をさせる」という事業を行いました。
すでに会社を設立していた人を口説いて、私がやりたかった事業を行うよう取り付けました。
私はなんとか大きな会社に職業体験ができるよう営業しました。
連絡をすれば興味を持ってくれる会社が多く、私は広報や人事の担当の方と打ち合わせをするまでにこぎつけることができました。
話は順調に進み、次の連絡をする約束までしました。
しかしいくら連絡を待っても次の予定が決まりません。
メールをすれば、「予算は取っている」と良い返事をもらえるのですが、一向にそのあとには進みません。
東京では断らず、断るということがよくあります。
良い返事をして引き延ばしにする風潮があるのかもしれません。
あるところで話が進まなければ、交渉は打ち切られたと考えたほうがいいでしょう。
うまく行っていたと思っていたのは自分だけだったのです。
ですが、この東京の対応に打ちひしがれてはいけません。
どんどん次へ次へと行動すべきだったのです。
コミュニティから追い出されてもめげない
当時起業家を応援している大企業のコミュニティがありました。
私はそこで様々な起業家とコラボする話が進んでいました。
話は順調に進み、コミュニティ運営側から様々な方を紹介されました。
ですが、私が招いた講師の方のイベントがうまくいかず、さらにはその方がちょっとセクハラみたいな発言をしてしまったことがきっかけで、私はコミュニティから追い出されることになりました。
私は講師の方がそんな発言をするとは夢にも思いませんでした。
特別な影響はないだろうと思っていましたが、次の日からコミュニティの態度が一変し、私は追い出されることになりました。
私は当時手のひら返しをされたことで、落ち込んでしまい精神的に苦しむことになりましたが、そんなことで諦めていてはいけなかったんだと今では思います。
起業をすると予期せぬ問題がたくさん起こります。
私が招いた講師の方はとても慈悲深い人でした。
どうしてその方がセクハラのような発言をしたのかわかりません。
自分ではコントロールできない部分で、失敗をしてしまうことがあるのです。
それでもどうしてコミュニティから追い出されたのかを冷静に考え、処置をすべきだったのかもしれません。
コミュニティから追い出されてしまったとしても、他のコミュニティを探せばよかったのです。
私はすぐに心を壊してしまったことを反省しています。
すぐに利益など出ない
私は当時いろんなことが全てうまくいくのだ勘違いしていました。
順調に進んでいき、どんどん発展していくのだと思っていました。
ですので資金の調達もせずスタートさせました。
はじめのイベントではどんなに宣伝をしても客は1人も集まりませんでした。
どんなにビラをいくら配っても1人もやってきません。
私はイベントすら開いたことがなかったので、どんなに宣伝しても人がやってこないということを知りませんでした。
イベントを開催したらその輪はどんどん広がり勝手に発展していくんだと思っていたのです。
しかし全ての読みは甘かったのです。
起業を始めるなら資金が必要です。
まずは回転資金が必要です。
1年〜5年回転できる資金を調達する必要があります。
軌道に乗るには時間がかかると考えたほうがいいでしょう。
何が起きるかわかりません。
資金は多いほうがいいのです。
ちなみにそれが新しい事業であれば、軌道に乗るのは遅苦なる可能性があります。
さらに自分のフォロワーが少なければ少ないほど、そのビジネスが認知されるのも遅く発展も遅くなります。
人を信じない
私は一緒に事業を行った人がとても不真面目な人だとのちに気づきました。
始めの頃は真面目に取り組んでくれていたのですが、あとあととても酒癖が悪いということがわかりました。
それにそもそもの理念が違ったようです。
だから100%気の知れている人と起業をするのが仲間割れするリスクは低いと思いますが、それでも意見の食い違いは避けられません。
ですので始めは1人でスタートさせ、軌道に乗ったら人を雇うようにしたほうがいいと思います。
そのためには資金が重要な鍵となります。
起業失敗の後どう復活したか
私は起業失敗時、大きな借金を抱えることはありませんでした。
そもそも資金調達を行っていませんでしたし、最後の方に始めた調達も身を結ぶ結果にはなりませんでした。
私にお金を貸してくれる人を見つけることができなかったのです。
最後は所持金2万円になりました。
起業をすると辞めどきがわからなくなります。
実際とても楽しくて、諦めたら望みがなくなると思うともうちょっともうちょっとと続けてしまいます。
起業をするなら辞めるタイミングを決めそれを忠実に守ったほうがいいでしょう。
修復が可能なタイミングで起業活動を辞めることが重要です。
例えば200万円の資金を残しておいてギリギリになったら辞めるなどの計画が必要です。
私の場合は所持金2万円までになり、大変苦労しました。
その時はその日暮らしの生活になりました。
その後その日暮らしの生活に不安を覚え、なんとか日毎に給与を払ってくれる定期のバイト先を見つけました。
そこは人が足りていなかったので、無理を聞いてくれましたが、そんなに簡単に見つからないのではないかと思います。
その後徐々に金に余裕ができ給与日を1週間1度、2週間に1度と生活を立て直していきました。
そのバイトは1年ほど勤めたのですが、ブラックバイトでしたので、辞めることになりました。
その後は派遣の応募を始め、エージェントに泣く泣く頼み込んで派遣先を見つけてもらいました。
その頃私は適応障害になっていました。
元気はなく、とてもおとなしい性格になっていたと思います。
人間不信となり、日々会社に通って仕事をするだけしかできなくなっていました。
希望も何もない状態が1年続き、やっと元の自分を取り戻せるようになりました。
その後派遣社員の生活が続いています。
もう起業なんてしないと思っていましたが、私は人生の天気を迎えもう一度起業をしようと思っています。
失敗からの教訓となぜ起業がに踏み切れない人が多いか
起業には多くのお金が必要です。
それを用意するのが起業の準備期間となります。
堀江さんは起業に準備期間など必要ないと言いますが、今の日本では失敗したら復活できる環境を整えてからする必要があると思います。
失敗して再起不能になっては元も子もありません。
堀江さんが言っているのは、やるやるといってやらないなら意味がないということです。
いつか始めるならそれでいいのです。
でもきちんと期限を決めた方がいいということです。
結局何もしない人がいかに多いかということです。
それを嘆いているのです。
ですのでこれは私のやり方ですが、私はフリーランスとしてやっていけるスキルを身につけるべきだと思います。
実際私はフリーランスになって月収60万円を以上を稼げるスキルを身につけました。
そのスキルがあるので、フリーランスを行えばお金はどんどん増えていきます。
余剰資金ができたら、まずは資金調達を行います。
VC、銀行融資、クラウドファンディングと資金を調達できないか試みます。
この期間は平日に動く必要があるので、1ヶ月でも体が空くようにするべきです。
そのための余剰資金です。
それを資金調達の時間に使います。
資金が集まるまでは1ヶ月資金調達して、フリーランスで案件をもらってを繰り返します。
重要なのは自分でお金を貯めようとしないことです。
起業に必要なお金など貯まるはずがありません。
貯めるなら頭金だけです。
これが原因で行動に移すことができないんです。