仕事において信用できない人が増えていることに最近気づきました。
私はこの半年、上記のような大人にたくさん出会いました。
それにより、彼らへの信用はなくなりました。
ビジネスは信用で成り立っています。
信用できなければ、ビジネスはできません。
お金は信用に引きつけられるのです。
目次
利益に囚われる人
ビジネスマン、とりわけ正社員は安定を第一に考えています。
家族を養うため安定的な暮らしを求めるのです。
そのためには何より、所属する組織に忠実な姿勢をとることだと思います。
そういう人たちは、会社に貢献することが何より重要だから、会社の利益のためなら時には顧客に不利益になることもします。
もちろん知らず知らずのうちに騙されてしまい、騙されていることに気づかずやり過ごす人もいます。
そういう人々はとても幸せなのかもしれません。
しかし、たまに相手が騙していることに気づく人がいるのです。
自分の都合の良いことを言う
私は信用とは事実を伝えることで成り立つと思います。
立場がどうであろうと、自分の利益に結びつかないことであろうと、事実を伝える人が信用されるのです。
もちろんそれが相手の利益に繋がることではないにしても、重要なのは事実です。
「この世界で一番偉いのは現実だ」と。
人は物事を先に考え、計画を立てます。
未来のことなどわかるはずがないのに、過去の経験で考えたりします。
生きなければならないのは、現在であるのに、過去に生きたり未来に生きたりするのです。
仮に過去に失敗したとしても、次また失敗するかなど分かりません。
何が言いたいかと言うと、誰が何を言おうが正しいのは現実であり、事実なのです。
事実と現実のみが一番の信用性を持っています。
しかし会社の利益を最優先に考える人は時として、事実や現実を伝えないことがあります。
自分にとって都合のいいデータを集めて提示したり、都合のいいニュースを事実のように語ります。
ニュースで報道されていることは、事実ではない場合が非常に多いです。
彼らが裏として使用しているのは、他社の報道だったりします。
そのことを言っている人が多ければそれを事実として捉えます。
しかし実際には本人に裏を取っている報道はとても少ないのです。
人を騙そうとする人は人が信じてしまいそうなものを持ち出し提示して説得します。
大事なことはそれが本当に正しいことなのか、考えることです。
事実に反することを伝えていると信用がなくなる
私は仕事で1つの仮説を立てました。
具体的に伝えるとコンプライアンスに反することなので言えませんが、この時点で事実としては私の仮説が正しいか正しくないかはわからないということが真っ当な回答です。
しかし、過去にそれに関連する経験をした人は、その経験を元に「こうだろう」と反論します。
もちろんそれには過去に起きたという根拠があるため、信憑性があります。
しかしそれは関連している物事に起きた事実に過ぎないため、起きる可能性が高いにしても必ず起きるとは限りません。
つまりその時点においてもそれは事実とは異なるのです。
仮説は実際に検証してみて、初めてそれが正しいか正しくないか解明されます。
全てはやってみなければ分かりません。
現実が一番偉いのです。
私は過去に縛られた人に反対されましたが、納得できずセカンドオピニオンに相談しました。
それも複数人に相談したのです。
すると、私の仮説の方が正しいという人が多かったのです。
もちろんその時点でも仮説は仮説なので、正しいかどうかはわかりません。
しかしこの時点で完全に反対意見を言った人は、必ずしも正しいわけではないということがわかりました。
社内という場所はとても狭い
同じ会社に長く勤務している人は、その会社内での常識を世界の常識だと勘違いしている人もいます。
それは日本という国レベルで考えても同じです。
一番危ないのは、社内のルールは非常に特殊だということに気づかず、それが当たり前だと勘違いしている人です。
社内にいる何人かに聞いて同じ答えが返ってきたから正しいと考えている人は、自分がどんなに狭い世界で生きているのかを認識するべきです。
そんな狭い、偏った世界で多数の票を得たとしても、それが事実であるとは限りません。
重要なことは事実を見極めることです。
面倒かもしれませんが、様々な人に質問し、本当に正しい意見を見つけるべきなのです。
事実を軽視している人は信用力を失う
私は事実が、何よりも重要なファクターだと思っています。
事実こそが動かせないものなのです。
その人の憶測。
誘導しようとする思考。
それらは全て事実ではありません。
その事実とは反することで、相手を説得しようとしてもなんの効力もないのです。
もちろん信じてしまう人もいますが、真剣に生きている人はそれが嘘だすぐに見抜きます。
そして事実を言わない人を信用ができないと判断し、その人の意見を軽視することになります。
何度も事実に反することを言う人は信用できなくなります。
はいと言ってやらない人
適当に承諾して、実際にはそれを行わない人がいます。
こういう人も信用力を失います。
例えば、役職のある人から言われたことを先に行ったり、その人にとって重要ではない(正しいことを言っている)人の約束を後回しにする人がいます。
もちろん待っていたら必ずやってくれる人であれば、信用力が低下するわけではありませんが、1ヶ月も2ヶ月も放置するような人はだんだん信用を失います。
それであれば、提案に際し、「承諾できない」と言った方が誠実です。
承諾してやらないのであれば、それは信用を失うだけなのです。
事実を言うのが何より重要
自分の立場や所属会社のことを考えて、不利になることを言うのではなく、客観的な事実を伝える方が相手の信頼を得られるでしょう。
もしも事実に反することを伝えてしまうと、その場において気づかれなくとも、のちに信用を失うことになります。
たとえ相手に不利益になることであっても、自分に不利益になることであっても、事実を伝えることが何より重要です。
仮に自身がとんでもない大きなミスを犯したとしても、隠すことなくありのままを伝えることが信用に繋がります。
結果的に不利な状況に陥ったとしても、誠実に対応することが、周りの人には何よりの利益になるのです。
もちろんミスをしないことが最も重要ですが、もしもミスを犯したならば、正直に打ち明けられる誠実性も重要です。
隠して後々公になっては、元も子もありません。
自ら不利になることを伝え敬意を示す
その発言がどんな結果を生もうが、ありのままの事実を言うことが後々自身にとって好機につながることを伝えておきたいです。
たとえ事実を伝えたことで、会社の意に反してしまい、会社をクビになったとしても、誠実性は担保されます。
「家族を持っているから転職はできない」
この会社に従事さなければならないから、誠実性よりも会社のために嘘をつくなどしてはなりません。
仮に解雇されたとしても、誠実性のある人は、次の働き口もすぐに決まるのではないでしょうか。
またそういう時のために、何ヶ月間は無収入で暮らしていける資金を確保することはしていた方がいいのです。
何が起きても人生は続いていきます。
嘘をつき誠実性を欠き、他人に不利益を与えることをするよりは、誠実な対応をし、自身に不利な状況を招いてしまう方が長期的に見てメリットとなります。
もしも窮地に立たされたとしても、それで自身は成長することができます。
よりステップアップしたキャリアを積むことができるかもしれません。
しかしもしも不誠実な対応をすると、うまくいくかもしれませんが、自分を責めてしまうことになりかねません。
自分を嫌いになってしまう可能性があるのです。
不正を重ね、嘘を何重にも重ねることになるかもしれません。
自ら事実を伝えることが、長期的に見て、自身にとって最善の選択なのです。