私は今までテレビっ子でした。
子どもの頃はテレビが大好きで、一日中テレビを見ていたこともありました。
だから私はテレビ局で務めたいと思い、テレビのADを4年半ほど行なっていました。
あまりにも激務だったので、体調を崩しテレビ業界を辞めましたが、その後もテレビを見続けていました。
しかしここ最近3ヶ月間テレビを観るのを辞めました。
観るのはジムの壁に備え付けられている無音のテレビのみです。
M-1も見ませんし、朝の情報番組ZIPも見ません。
そうすると、生活にある変化が起きたので、書いていきます。
目次
テレビを見なかったら時間が増えた!
テレビというのは一度点けるとどんどん引き込まれていきます。
なぜならとても魅力的だからですね。
面白いし魅力的で、それがずっと続いていきます。
綺麗な女優さんかっこいい俳優さん、魅力的なカメラワーク、面白い情報。
これらがひっきりなしに映し出されるので、非常に魅力的です。
しかしこの時間に得たものとは、将来に役立つものがあるでしょうか。
もちろん全て役に立たないというわけではありません。
ホンマでっかTVで知る知識は非常に役にたつかもしれません。
カンブリア宮殿やWBSなど様々な有益な情報があります。
しかし無意味な情報もかなり多いです。
嵐がライブをやる、こんな商品が売れている。
こういう情報の山です。
(自分にとって有力な情報であれば嬉しいですが、全く興味のない情報も流れます)
もちろんためになる情報はあるかもしれませんが、自分にとっては余分な情報もたくさんあります。
端的にいうと、テレビを見ている時間は無駄なことが非常に多いのです。
なぜならテレビはマスをターゲットにしているからです。
私個人ではなく、群衆をターゲットにしているのです。
視聴率が高い情報を流します。
つまり、ミニマムな人には無意味な情報だということです。
これってダイバーシティ(多様性)などの考え方に反していますよね。
テレビを見ていた時間に自分の好きなことをする
テレビから得られる情報は本を読めば書いています。
今ではビジネス系YouTubeも豊富なので、そこから得られることの方がテレビから得るものより有益なものが多いです。
自分が知りたいことはピンポイントでネットで収集できます。
ツイッターやLINEを開けば、テレビで流れている情報は手に入ります。
(ちなみにテレビの人もネットや本、新聞で情報を収集しています。それを面白くまとめるのがうまいだけです。)
ネットが便利なのは、見たくない情報があれば、スルーすることができる点です。
見出しだけ見て読まなければいいのです。
しかしテレビは一方的なので、チャンネルを変えない限り情報を発信し続けます。
また、速度が決まっているし早送りをすることができないので、時間がかかります。
情報を得るために皆必ず同じ時間を有するのです。
このように考えてもテレビとは時間の使い方が非効率的だと思います。
テレビには情報が溢れているので、無駄な情報も入手してしまうということです。
テレビがどんどん面白く無くなっている
最近はテレビの内容が陳腐化しています。
それには理由があります。
2019年のM-1で優勝した漫才コンビのネタを見ればわかると思います。
彼らのネタがいかに低レベルかということです。
これは、テレビを作る側の人が低レベルになってしまっているからです。
よく考えてみるとわかると思います。
私は優秀な人ほど、最先端の分野に移行すると考えます。
あるいはGAFAMの時価総額を見ればわかると思いますが、お金が集まっている業界はITですね。
彼らは宇宙事業に投資しています。
あるいはIoTやビックデータ、アグリテック、AI、自動運転、ブロックチェーン、量子コンピュータなど。
優秀な人が稼ぐためにはどこへ行けばいいか考えると、一目瞭然で上記のような業種です。
はたまたテレビ業界に行く意味はあるでしょうか。
つまりテレビ業界で働く人の中で優秀な人がどんどん少なくなっているのです。
優秀な人が少ないということは、面白くないということです。
テレビに携わっている人が優秀ではないから、面白くないのです。
テレビはただでさえ人手不足です。
(テレビ番組を制作するには多くの人が必要です。それでも足りないしシステム的に限界があるので、過重労働化どうかしています)
その上優秀な人が減っているのと、テレビ業界で働きたい人も減っているのではないでしょうか。
テレビはどんどん衰退している
若者はテレビを見なくなっています。
テレビというのは、1953(昭和28)年2月1日に始まりました。
この時初めてNHKがスタートしたんですね。
そこから、技術は進歩しました。
テレビの内容も変わりました。
しかしテレビ番組の内容は面白くなるどころか、どんどん陳腐化しています。
それは広告費がどんどん落ちているからです。
自動車は1885年にベンツが発明し、そこから電気自動車、自動運転と発展しています。
若者の車離れがささやかれていますが、自動運転が本格的に実用化されればまたその熱は復活するでしょう。
さらにはスカイドライブなどのエアモビリティ、空飛ぶ車まで出てきています。
しかしテレビはどんどん衰退しているのです。
その代わりネットTVはどんどん勢力を増しています。
世界と繋がるNETFLIXに嵐のドキュメントが配信され、YouTubeでも嵐のチャンネルができました。
テレビからネットへすでに演者が流れ込んでいるのです。
さてこれはどうしてでしょうか。
演者がこのままテレビに留まっていてはいけないと、危機感を感じ始めたからではないでしょうか。
今ではYouTubeチャンネルを立ち上げている演者が本当にたくさんいます。
YouTubeで成功している人の方が稼いでいるのです。
(カジサックさん、中田敦彦さん、DaiGoさん、ロバート秋山さんや嵐)
テレビだけの人は面白いか?
私は最近テレビを見ていないので内容がいまいちわかりませんが、松本人志さんや明石家さんまさんが日常から消えてもなんの変化もありません。
彼らの笑いは本当に面白いでしょうか。
もちろん彼らもすでにネットTVでも活躍しています。
彼らが話していることは今では全く面白くなってしまいました。
それはおそらく若者に向けて発信していないからかもしれません。
対象が高齢者になってしまったために、彼らの言葉は全く面白く無くなってしまったのです。
とはいえ、テレビの視聴者である高齢者は若者よりも多いため、まだまだ稼ぐことはできるでしょう。
しかしどんどん年月が経つにつれネットも見るし、テレビも見る世代が高齢者になっていきます。
また現在の高齢者も孫がネットを使用しているので、それに影響を受けてネットへ流れる人もいるでしょう。
テレビが衰退するシナリオは出来上がっているのではないでしょうか。
明石家さんまさんがYouTubeを始めたらどうなるでしょうか。
北野武さんがすしらーめんりくとコラボして企画をしたらどうなるでしょうか。
松本人志さんがYouTubeで新しい企画をしたらどうなるでしょうか。
加藤浩次さんがYouTubeでキレ芸を披露したらどうなるでしょうか。
テレビが生き残るにはどうしたらいいか
ではテレビが生き残るにはどうしたらいいのでしょうか。
多くの人はすでにテレビが消えると確信しています。
その理由はテレビが進化していないからです。
さらに有益な情報を放送していないからです。
またテレビの中毒性を発信し続けているからです。
私はやはり2005年頃に起きたライブドアによる買収は、テレビ業界にとって優位だったのではないかと思います。
あるいは既存のネットTVやAmazon、楽天などIT業界と業務提携あるいは買収されることがテレビが再び若者にも受け入れられる術だと思います。
近い将来本当にこんなことが起こりうるのではないでしょうか。
テレビとITが手を取り合えば様々なビジネスチャンスがあります。
テレビの視聴層は高齢者です。
ネットの利用層はそれ以外です。
この2つを両方とれるのは強みになります。
例えばテレビとネットを連携させ、高齢者をネットに呼び込むこともできるかもしれません。
あるいはテレビとYouTubeをもっと密接に結びつけることで、ネット利用者を再びテレビに誘導できるかもしれません。
ネットで地上者のテレビを見れるようにしたり、テレビの放送時間縛りという概念を無くし、好きな時に見れるようにしたりなどテレビとITが結びついたら様々な可能性があるのです。
もしもAR、VRと結びついたらどんな発展があるかわかりません。
今テレビが必要なのは技術革新です。
画像の綺麗さなどもちろん重要かもしれませんが、もっと重要なのは次世代性です。
自動運転が完全に実用化された時、人は暇になります。
その時またテレビが求められるようになるのではないでしょうか。
でももしもテレビが今のようなお茶の間の古いプログラムだったとしたら、見たいと思う人はどれくらい残っているのでしょうか。
テレビはやはり今こそ、ITと結びつくべきなのです。
しかしなぜかテレビはそれをやりたがりません。
しかしもうそんなことも言ってられなくなっていると私は思います。