「テセウスの船」黒幕考察〜やっぱり黒幕は木村みきお!10話はどうなる?

ドラマ

「テセウスの船」の9話が原作と全く違ったので、黒幕も変わってくるんじゃないかという意見が出ています。

ですので、本当に黒幕は変わるのかを考えていきたいと思います。

※以下は原作のネタバレも含むので、知りたくない人は読まないでください。

「テセウスの船」黒幕考察〜黒幕は原作と変わる?

「テセウスの船」の原作漫画の黒幕は木村みきおです。

これは原作の10巻を読めばわかります。

「テセウスの船」は原作のラストで、今までのタイムリープにはなかった革命的発想を描いています。

「テセウスの船」原作ネタバレを詳しく知りたい方はこちらへ

「テセウスの船」は結末がある種、衝撃的なのでドラマ化されたんだと思います。

ですので、結末の要素は変わらないのではないかと私は考えています。

その上で、9話を見たのちに黒幕の考察を行います。

結論から言うと、黒幕は木村みきおだと思っています。

ではその根拠を書いていきます。

  • (由紀が書いた)心さんのノートを返したのは誰か?
  • 9話の佐野文吾に対する対応がおかしい
  • 犯人には2つの考え方がある
  • それぞれの登場人物の目的を紐解く

木村みきおが黒幕だという根拠は上記の通りです。

では上記を1つずつ深掘りしていきます。

(由紀が書いた)心さんのノートを返したのは誰か?

9話で制作側が仕掛けたかったのは、黒幕が誰なのか視聴者を錯乱させることです。

容疑者を複数用意し、登場人物全員に怪しさを塗りつけるのが目的でした。

その中で、本当の黒幕は行動を起こさなければなりません。

なぜならそうでなければ最後に黒幕の行動の軌跡を辿れないからです。

9話で起点となったのは、(由紀が書いた)心さんのノートが返ってきたことです。

9話を見た人は誰もが田中正志(せいや(霜降り明星))、徳本卓也(今野浩喜)、井沢健次(六平直政)が犯人なのではないかと思ったはずです。

私もこの3人が犯人なんじゃないかと思いました。

しかしそうだとすると、おかしいことがたくさん起きています。

まず、田中正志(せいや(霜降り明星))、徳本卓也(今野浩喜)、井沢健次(六平直政)が犯人だとすると、なぜ1977年の毒キノコ事件を、心さんに教えたんでしょうか。

もしも犯人が徳本卓也であれば、心さんに「自分を怪しめ」と言っているようなものなので、そんなことしません。

徳本卓也(今野浩喜)と仲のいい井沢健次(六平直政)もそんなことをするはずがないんです。

それは石坂秀夫(笹野高史)にも言えることです。

石坂秀夫(笹野高史)が1977年の毒キノコ事件に関与していることをわざわざ教えてもなんの得にもなりません。

ですので、心さんにノートを返したのは、徳本卓也(今野浩喜)、井沢健次(六平直政)、石坂秀夫(笹野高史)ではないことがわかります。

では誰が心さんにノートを返したんでしょうか。

本来なら、(由紀が書いた)心さんのノートは犯人にとって、とても重要なものです。

過去のことが書かれたとても重要なノートです。

なぜそれを返したんでしょうか?

未来を知る手がかりがあるそんな大事なものをどうして返したんでしょうか。

理由はただ1つです。
もう未来を知ったからです。
未来を知っているのは誰か。
未来からきた人だけです。

9話の佐野文吾に対する対応がおかしい

9話の佐野文吾(鈴木亮平)の行動に違和感を覚えた人はいないでしょうか。

佐野文吾は一度監禁され、解放され、また逮捕されました。

この動きを見て、私は「は、犯人は何がしたいの?」と思いました。

監禁したんだったら、殺せばいいですね。

でも殺しません。

逆に解放しました。

「じゃあなんで監禁したの?」と疑問が湧きます。

解放したのに、また逮捕させました。

私はこの二転三転を見て、犯人は複数グループおり、もめているんじゃないかと感じました。

黒幕には2つの考え方がある

まず黒幕が田中正志(せいや(霜降り明星))、徳本卓也(今野浩喜)、井沢健次(六平直政)、木村みきお(未来の加藤みきお)だったと仮定します。

4人は加藤みきおを使って犯罪を犯します。

警察は子どもがこんな手の込んだ犯罪を犯すわけがないと言って、加藤みきおを守り続けています。

それに味をしめて、大人が加藤みきおを操っています。

田中正志(せいや(霜降り明星))、徳本卓也(今野浩喜)、井沢健次(六平直政)は佐野文吾の正義感を煙たく感じており、殺したいと思いました。

でも実際に殺そうとすると、そんな勇気がありません。

なぜなら本当のサイコパスではないからです。

木村みきおは本当のサイコパスです。

自分の将来のために、他人を利用します。

木村みきおの目的は鈴のヒーローになることです。

みきおはどうしたら、鈴のヒーローになれるかを考えていました。

本当なら真のヒーローである佐野文吾を消したいのですが、それをすると鈴が悲しむことを知っているので、それは避けたいと考えています。

ですので、佐野文吾は殺されずに監禁されました。

田中正志(せいや(霜降り明星))、徳本卓也(今野浩喜)、井沢健次(六平直政)は佐野文吾を殺したかったができなかった。

そこへ計画を変えた木村みきおが佐野文吾を解放します。

でも田中正志(せいや(霜降り明星))、徳本卓也(今野浩喜)、井沢健次(六平直政)は佐野文吾がまた警察に戻るのを避けたいため、全ての罪をかぶせることにしました。

徳本卓也(今野浩喜)と井沢健次(六平直政)はどうして、佐野文吾が家に帰ってきたことがわかったんでしょうか。

そしてどうして家ではなく、わざわざ外でご馳走を振る舞ったんでしょうか。

徳本卓也(今野浩喜)と井沢健次(六平直政)は明らかにおかしな行動をしています。

田中正志(せいや(霜降り明星))は明らかにおかしい

田中正志(せいや(霜降り明星))が見つけた犯人の徹底的な証拠品たちですが、これは本当の犯人ならおかしい行動です。

まずタイプライターのフロッピーディスクに「駐在日誌」などというタイトルをつけません。

それにわざわざ「毒を庭に埋めたんだ」なんてことを記録するはずがありません。

証拠品を森に捨てるわけがないし、家の庭に埋めるわけもないんです。

やるならどこか遠くに捨てるか、絶対にバレない場所に保管します。

これは明らかに佐野文吾を犯人に仕立て上げるために行ったことですが、それは誰でもわかることです。

では犯人はどうしてそれをしたのかということです。

警察がちょっと頭を使って調べれば、これは明らかに佐野文吾に罪をかぶせるための工作だと気づきます。

でもなぜか犯人はそれを行いました。

なぜなんでしょうか。

犯人は別の誰かで、アホな人がその黒幕に操作されているということになります。
つまり犯人の目的は佐野文吾を逮捕することではありません。
佐野文吾を逮捕して再び救うことが目的です。

それぞれの登場人物の目的を紐解く

ここからが重要なことです。

人には目的があります。

目的があれば、人は悪にも正義にもなります。

木村みきおの目的は、鈴と結ばれることです。

そのためには鈴のヒーローにならなければなりません。

鈴が大切な佐野文吾という家族を救わなければなりません。

一度窮地に追い込み救ってあげるんです。

それが木村みきおと加藤みきおの目的です。

田中正志(せいや(霜降り明星))、徳本卓也(今野浩喜)、井沢健次(六平直政)の目的はなにでしょうか。

それは単純に、正義を気取った佐野文吾という役立たずな邪魔者を消すことです。

佐野文吾はとても優秀な警察官かもしれません。

でも1977年に起きた毒キノコ事件では大切な人を救うことができませんでした。

犯罪の犠牲者は警察官という存在を恨むことがあります。

警察は見かけ上ビジネスとして市民を守ろうとアピールしているが、実際には市民を救うことができない。

そんな見せかけの正義ならないほうがありがたい。

そう考えてしまう人も中にはいるかもしれません。

あるいは悪人にとっては、佐野文吾のような真のヒーローは邪魔な存在になります。

フットワークが軽くどんなところにもすぐに飛んでいく、そんな優秀な警察官は邪魔でしかないんです。

だから、田中正志(せいや(霜降り明星))、徳本卓也(今野浩喜)、井沢健次(六平直政)は佐野文吾を消したいと考えました。

でもそれにしても、誰でもわかる操作で、佐野文吾に罪を被せたので、アホっぽさが出ているのを拭えません。

そしてそれでは高視聴率を狙うドラマにはなれないんです。

「テセウスの船」黒幕考察10話はどうなる?

10話は佐野文吾の刑務所から解放するのを前半で行います。

なぜなら10話の予告で佐野文吾が警察官の格好をしているので、解放されるのは必然です。

そして黒幕の本来の目的である、佐野文吾と心さんの殺害です。

佐野文吾と心さんは多くのことを知りすぎています。

犯人にとって佐野文吾と心さんは、いずれ殺さなければならない相手です。

犯人が木村みきおであれば、鈴のことがあるので、簡単に佐野文吾を殺すことができません。

でも田中正志(せいや(霜降り明星))、徳本卓也(今野浩喜)、井沢健次(六平直政)が佐野文吾を狙っています。

10話の後半は黒幕が佐野文吾をどうするのか?というところが描かれます。

そして、主人公である心さんが犯人とどう対峙するのかです。

もうすぐ10話です。

果たしてどんな展開が待っているんでしょうか。