「テセウスの船」黒幕考察〜校長(笹野高史)が黒幕、木村さつきが黒幕だという可能性はあるのか?

ドラマ

ドラマ「テセウスの船」の黒幕が誰なのか気になっている人がたくさんいると思います。

私は「テセウスの船」の黒幕は原作と同じ、木村みきお(未来の加藤みきお)だと思っています。

その根拠はこちらで詳しく書いています。

ですが、ドラマ版で重要なことは、原作との改変ポイントです。

原作にはない、1977年に起きた毒キノコ事件がドラマ版で重要になってくるのではないかと思います。

というのも、1977年に炊き出しのキノコ汁にたまたま毒キノコ入っていたのですが、それが誰かの故意によるものであれば、この村にはサイコパスがいることになります。

そしてその人物が、誰かを殺すために行なったのであるとすれば、その人は何かしらの事情があって、人を殺さなければならなかったということになります。

ということは、その人は何かの事情があれば、また人を殺す可能性があるということです。

1977年に事件に関与できる人は、校長(笹野高史)と木村さつき(麻生祐未)と、井沢健次(六平直政)だと思います。

もちろん1989年から、さらに12年前ということは、過去の世界で30代の人なら犯行が可能です。

さらにもっと若くても加藤みきおのように幼少期に事件を犯すことも考えられます。

ですので、田中正志(せいや(霜降り明星))、徳本卓也(今野浩喜)、佐野文吾(鈴木亮平)だって容疑者としてあげられます。

そして田中正志(せいや(霜降り明星))の父親も。

ですが、9話で怪しい動きがあったのは、校長(笹野高史)と木村さつき(麻生祐未)ですので、こちらではこの2人にスポットを当てて、2人が黒幕になれるのかを考えていきます。

「テセウスの船」黒幕考察、校長(笹野高史)は黒幕になれる?

9話で校長(笹野高史)と心さん(竹内涼真)の会話が重要な手がかりになると思います。

校長は最後に「佐野文吾を救ってくれ」と言いました。

だから視聴者は「この人は犯人じゃないな」と思った人が多いのではないでしょうか。

ですが、サイコパスはどうやって人を操作しようかと考えているので、口からでまかせはいくらでも言えます。

こう言えば、人が信用するんじゃないか常に考えているので、彼らの言葉を信用してはいけません。

だからあえて心さんの疑いの目を解くために、この発言をした可能性もあります。

というのも、校長(笹野高史)は1話付近の様子と完全に変わりました。

1話付近では優しい普通の校長先生という感じでしたが、心さんが1977年の音臼村祭の事件を知っていると気づいた時点で、大きく性格を変えてきました。

自分はずっと「洞察していたよ」と教えてきたんですね。

これはもしも校長(笹野高史)が黒幕だった場合、抑えられないストレスから出てきた洞察力だと思います。

隠せないサイコパス性

でもふとシナリオ通りに、自分が善人である演技をするために、最後に心さんの心を動かそうとして、善人面をしました。

ですので、もしも校長(笹野高史)が黒幕だとすると、視聴者は騙されてしまっている可能性がとても高いです。

しかしだとすると、どうしてわざわざ1977年の音臼村祭の事件のことを心さんに教えたのか。

そんなことをしたら、自分が怪しまれるのをわかっていたと思います。

もしも校長(笹野高史)が黒幕なら、そんな危ないことをするんでしょうか。

ですので、たとえ校長(笹野高史)が黒幕だったとしても、もう1人音臼村事件に関与している人がいることになります。

校長(笹野高史)が黒幕だとして、佐野文吾を追い込む目的は何か?

校長(笹野高史)が黒幕だった場合、1977年の音臼村祭の事件でキノコ汁に毒キノコを入れたのは、校長である可能性が高いです。

主催者なので、キノコ汁に毒キノコを入れるのは難しくありません。

校長は誰かを殺したかったのでしょうか。

そしてそれがバレてしまうのが怖いから、佐野文吾を狙っている。

あるいは、佐野文吾にすでに気づかれていると感じている。

しかしだとすると、かなりおかしい動機だとわかります。

なぜなら、校長が毒キノコ事件の犯人だったとして、恐るべきは佐野文吾だけではなく、他の警官も同じです。

校長が佐野文吾を消しても、なんのメリットもないため、やはりその線は薄いのでしょう。

だとしたら、大切な何かを守ろうとしているのか。

それが話にだけ出てきている、息子の存在です。

もしも息子が幼い時に毒キノコとを入れてしまったのでだとすると、親としてはヒヤヒヤしているかもしれません。

大切な子どもが不注意から犯した犯罪行為を隠そうとするのは、親だとするとありえるかもし得ません。

そして佐野文吾はそれを知っている?

「テセウスの船」黒幕考察、木村さつき(麻生祐未)は黒幕になれる?

さて、一旦話を木村さつきの方へ持っていきます。

木村さつきは、傷ついた児童を守るためなら、冷静さを欠き、客観性を失う性格のようです。

佐野文吾が加藤みきおを殺した可能性があると感じた時点で、その人の人間性や環境など見ることなく、すぐに犯人だと決めつけてしまいました。

この方は状況が変われば、善人にも悪人にもなれるタイプです。

現に未来においては、サイコパス性を発揮し、鈴を利用しました。

それは後天的なものではなく、先天的なものである可能性が高いです。

木村さつきは追い込まれたら、犯罪を犯す可能性高い人物です。

自分の身に何か起きた時や、自分が大切にしているものを誰かに傷つけられた時に、そのサイコパス性を発揮するのかもしれません。

だとすると、1977年の毒キノコ事件で誰かを恨み、わざときのこ汁に毒キノコを入れた可能性があります。

木村さつき(麻生祐未)は黒幕になれない!?

木村さつきは加藤みきおと定期的に会っている可能性が高いです。

8話で加藤みきおを養子にしようと考えているという話がありました。

身寄りのない加藤みきおを木村さつきは心から心配しているようです。

ということは加藤みきおと木村さつきが学校の外でも会っていることは想定できます。

私は1話を見た時、木村さつきが犯人だと思っていました。

なぜなら心さんが雪崩を予測したのを見たのは木村さつきとその父親と佐野文吾だけだからです。

ですので、「超能力」という言葉を使った犯人は木村さつきだと考えていました。

ですが、それを打ったのは加藤みきおだとすでに判明しています。

加藤みきおは木村さつきから心さんが雪崩を予見したことを聞いたのかもしれません。

つまり視聴者が思った以上に木村さつきと加藤みきおは接触している可能性があります。

だとすれば、もしかすると、木村さつきはすでに加藤みきおの犯行に気づいている可能性があります。

普通の親なら子どものサイコパス性に気づいたらなんとか修復しようと思うはずです。
警察に相談する親もいると思います。

ですが、自身もサイコパスだった場合、話は変わってきます。

子どもを利用したいと思うんではないでしょうか。

そして木村さつきは加藤みきおを利用し、犯行を重ねていった。

自分が恨んだ人物を次々と殺していったんです。

加藤みきおという子どもを利用して。

木村さつき(麻生祐未)は黒幕になれないが、テセウスの船はレベルが低い