自動運転、完全自動化は本当に安全なのか?AIは殺人機になれるか?

教養

私は今まで自動運転の完全自動化をとても期待していました。

なぜなら、自動車が完全自動化されると、今までには想像もできなかった変化が起きるからです。

たとえば、車を一台購入しただけで、不眠不休の運転手を雇ったのと同じことになるため、今の暮らしでは考えられないほどのメリットがあります。

今まで運転中に運転者は運転以外に集中することができませんでしたが、これからは家族全員で移動中にゲームをすることができるんです。

ですので、今まで運転中にタブーとされていた映画鑑賞なども全面的に可能となります。

これは全て、自動車の完全自動化によるものなんです。

しかし自動車の完全自動化というのはそう簡単な問題ではないということがわかりましたので、こちらでその脅威を書いておきます。

※勘違いしてはいけないのは、この記事は警笛であり、自動運転車の悪用を促すものではありません。

もしもトヨタ自動車や他の自動車メーカーがこの問題に気づいていないのであれば、この問題に対処していただきたいですし、気づいているのであれば、その安全性をきちんと説明してくださることを期待しています。

この記事を書くことは、悪人へのメッセージになります。

善人はこの問題にすでに気づいており、対策を取っているという抑止力になると思いますので、あえて発信しています。

そのこと、誤解のないよう解釈をお願い致します。

自動運転、完全自動化は本当に安全なの?

2025年には、自動車の完全自動化が行われる予定です。

Googleはすでにシリコンバレーで自動運転車の走行実験を行なっています。

出典:アークエルテクノロジーズ株式会社HP

シリコンバレーでも自動車の完全自動化は2025年だと言われていますが、それよりも早まる可能性があります。

自動運転、完全自動化の仕組み

自動運転車は車に取り付けられたセンサーで障害物を認知しています。

公道で障害物(人や動物、予期せぬ物体)を検知したら、ブレーキが押される仕組みになっているはずです。

これは条件分岐をif文で組んでいるのではないと言われており、どのように機能しているのかを調べることは困難です。

ですので、自動運転は安全だと言われています。

一般の人が理解できないレベルで思考が繰り返され、安全が担保されているのかもしれません。

しかしよく考えてみると、どんなに安全な自動運転車が開発されたとしても、危険な自動運転車を作成することはとても簡単だということがわかります。

殺人自動車は簡単に作れてしまう

完全自動運転車は、if文で条件反射をしているわけではないようですが、複雑なif文を組んでしまえば、簡単に殺人自動車を作ることができます。

例えば、私が悪い人であったなら、完全自動運転車が世の中にリリースされた時点で、ユーザーとして完全自動運転車を購入します。

そして分解して完全自動運転車がどのように機能しているのかを探ります。

もちろん前もって完全自動運転車の開発者にスパイを忍ばせてもいいと思います。

事前に完全自動運転車の仕組みを理解し、どのように自動化されているのかを探るんです。

あとは購入した自動運転車を改修し、「もし人間がいたら急発進して突っ込んでいく」というif文を組んでしまえば、自動車はあっという間に殺人ロボット化してしまいます。

完全自動運転車がどんなにセキュリティ万全に細工されていたとしても、その1つ1つを細かく分解していくだけで殺人自動車を作ることができてしまうのです。

とはいえ、誰がそんな面倒なことをするのかという問題があると思います。

しかし人間には覇権争いがあります。

宗教観の問題だけでも、人は簡単に他人を恨んでしまうのです。

もしも殺人自動運転車を開発することができれば、普通の完全自動運転車の中に紛れ込んで、どんどん人を殺害していくことが可能になります。

こうなってしまうと爆弾よりも防ぐことが困難な殺人機を世の中に送り出すことになってしまいます。

この仕組みはRPAエンジニアである私でも簡単に思いつくことができる単純な方法です。

悪用したい人にとって、テクノロジーの進歩はとてもありがたい代物なのです。

善意で作られたものをちょっと解読し、悪用することで凶器になりうるということです。

このことを十分に理解しなければなりません。

科学は常に危険にさらされている

とはいえ、世界には殺人を容易にできる銃や爆弾のような機器がすでに複数で出回っています。

それでも上述したような惨事が少ないのは、それらを悪用しようとする人が少ないからなんです。

ですが、実際に銃乱射事件のような惨事は幾度も起きているんです。

今後は銃乱射事件ではなく、完全自動運転車の暴走により大量殺人が起きてしまう可能性があります。

ですので、そういう危険性を知った上で、自動運転の完全自動化に踏み切らなければなりません。

もしも本当に殺人自動車を開発する者がいて、それを世の中に100台投入したとしたら、大変なことが起きてしまいます。

果たして誰がその殺人自動車を止めることができるんでしょうか。

何度もお伝えしますが、私は自動車の完全自動化を待ち望んでいるものです。

それは悪用するためではなく、生活を便利にするために待ち望んでいる善人です。

ですが、便利なものを悪用する人がいるということも事実です。

そしてそれが今、大きく発展しようとしていることを考慮しなければならないのです。

AIも脅威となりうる

新井紀子さんという数学者が『AI vs.教科書が読めない子どもたち』という本の中で、シンギュラリティなど来ないと言っていました。

AIは数学的に判断できることしか行えないので感情を持つことは難しいと、『AI vs.教科書が読めない子どもたち』には書かれていました。

しかしRPAエンジニアである私でもAIロボットをちょっと改良すれば、「ターミネーター」に登場する殺人ロボットなら簡単に作成することができるとわかります。

ロボットには感情など必要ありません。

単なる条件分岐だけで、簡単にロボットは殺人鬼化するんです。

例えば、「身長が160センチ以下の二足歩行する物体を認識したら、とりあえず追いかけろ。」というプログラムなど簡単に組むことができます。

あるいは「身長が160センチ以下の二足歩行する物体を認識したら、手を上に上げろ」などということも容易にできるんですね。

そしてそれを発展させ、「身長が160センチ以下の二足歩行する物体を認識したら、包丁を刺せ」とこのような単純な条件分岐でも殺人ロボットを作ることができます。

果たしてそこに感情は必要でしょうか。

新井紀子さんは感情を数式化することは難しいと言いましたが、感情など持たずにロボットに行動を起こさせることは可能だと暗に伝えてしまっています。

RPAでロボットを開発している私でも、それがいたって簡単なことであることを容易に理解できるのです。

つまりAIに感情を持たせることは難しいかもしれませんが、あたかもAIが感情を持っているように振る舞わせることは可能なんです。

例えば、「目から液体が出てきた物体を認識したら、頭を撫でなさい」というプログラムを組み込んだだけで、あたかもロボットが心配して慰めたと思わせることも可能なんです。

そんなロボットを見た時、人はロボットが優しい心を持っており、悲しんでいる人を慰めようとしたと勘違いしてしまうのではないでしょうか。

しかしロボットからすると、プログラム通りに動作しただけなんです。

このように、ロボットに感情を覚えさせるなどという難しいことを行わずとも、人は簡単にロボットに感情を植え付けることができるんです。

もしかすると、AIの開発者はこの事実を隠したいから、AIが感情を持つことが難しいと伝えているのではないでしょうか。

【まとめ】自動運転、完全自動化は本当に安全なのか?

我々はこれから自分たちよりも”高性能なロボット”とともに生きていかなければなりません。

そうしなければ人類の発展は遅れてしまうのです。

しかしそれは同時に人類の脅威になるかもしれないのです。

ですので、それが世の中に出てしまう前に、あらゆる悪意ある可能性を解除しなければなりません。

もしかすると、これからの時代はセキュリティ対策がもっとも困難になる時代になるのかもしれません。

この記事が人類の発展につながることを祈っています。