ウォーキングデッドというドラマは私が今まで見てきたドラマとは全然違うものでした。
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私はゾンビが嫌いだし、ホラーも好きではありません。
しかし何かの拍子に見たこのドラマは、今までのドラマとは全く違うレベルのドラマでした。
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お楽しみに😎
(念のため…こちらの画像はシーズン10のものではありません…)シーズン9後半はこちらから https://t.co/hAH4ZaDsoW pic.twitter.com/aW56yHmTOD
— 海外ドラマのFOXチャンネル (@FOXTVJAPAN) 2019年2月5日
目次
レベルが違う出来事
ウォーキングデッドは他のドラマと同じようにいつも何か事件が起きます。
しかしその事件のレベルが普通のドラマと全く違います。
一話一話が、ハリウッド映画のクライマックスのような修羅場で幕を閉じるのです。
例えば、シーズン1第1話では周りに何百体ものウォーカー(ゾンビ)に囲まれた戦車に乗る、主人公のリックが絶体絶命の中、グレンという男の声だけを頼りに逃げ切れるかというところで幕が落ちます。
のっけから主人公は大ピンチです。
こういったことが毎回起こり、「えっ次どうなるの?大丈夫なの?」となります。
1話分を見ている間にも「え、次は?死ぬの?どうなるの?」というドキドキが何度もやってきます。
毎回その恐怖や展開のすごさを見たいがためにほぼ中毒となって次のエピソードを見るのです。
考えさせられる
もちろんゾンビ映画なので、人が死んだり殺したりとそういうことが頻繁に起こるのですが、そういうことが好きで見ているわけではありません。
ウォーキングデッドの魅力はあらゆるものを深く理解しようと多角度からものを推敲することです。
例えば、ウォーカー(ゾンビ)が人間なのか人間ではないのか。
生きているのか、生きていないのか。
ウォーカーになった人は人間の心を持っているのかいないのか
登場人物たちがこういったことを真剣に考え、議論をします。
もちろん主人公たちはゾンビと化した人を殺すわけですから、ウォーカーはもう人間ではないという意見を主張します。
しかし、それがもしも自分の身内であったなら。
それがもしも可愛い娘であったなら。
「ゾンビになってしまった人間を殺すこと正しいことなのか」と訴えてくるのです。
それがシーズン2ソフィアの悲劇です。
このソフィアの悲劇はウォーキングデッドで起こる最初の忘れられない悲劇となります。
これはどんな映画よりもどんなドラマよりも高質で、予想できたとしても衝撃的すぎる展開となっています。
視聴者はウォーカーを殺していいのか一度自問することになり、ウォーカーを殺さずに匿う家族の思いを否定できなくなってしまうのです。
ウォーカーは殺してもいいという考え方が間違えであるかもしれないという多角的な考え方が芽生え、多くのことを多角度的に考えることができるようになるのかもしれません。
こういった多角度的なものの考え方はその後も続きます。
果たして人間は殺してもいいのかいけないのか。
もちろん今の世の中であれば、人間を殺してはいけないということが当たり前ですが
しかしウォーキングデッドの世の中では牢屋も警察もないので、悪い人がいると殺してしまうのが手っ取り早い方法です。
この考えに真っ向から挑む人物が現れます。
モーガンという人物は絶対に人は殺してはいけないと主張する人物です。
この人は人を殺したことでPTSDとなり、自暴自棄になり、人を殺してはいけないという教えを推奨するのです。
もちろん、牢屋のない世界で人を殺してはならないということを訴える方が間違えであることはわかるのですが、その考えを導き出すためにも、一度考えなければならないことであることは事実であり、そういった人を殺すか否かについても多角度的に考えるドラマとなっています。
こういった形で様々な出来事を多角的に考え、普通のことをより深く考え問題提起をしているところが魅力の一つなのかもしれません。
議論は毎回命がけで行われ、登場人物たちはそれぞれの意見を真剣に思案するのです。
キャラクターが魅力的
リック
このドラマの主人公であるリックはいつも正しい行動をするわけではありません。
もちろんカリスマ性があり、人の上に立つべき人ではあるのですが
彼はストレスからいつも悩み、おかしくなり、崩れてしまうのです。
そんなせいか、人気投票でも常に1位にはなれないリックは、トラブルメーカーだと言われたり、「変わった」、「変になった」などと言われることがしばしばあります。
こういったドラマは非常に珍しいと思います。
主人公というのは誰からも愛されるキャラで人間として魅力があり、いつも正しいことをするというのが普通だと思っていた私の常識を覆すものとなりました。
主人公の性格もきちんと人間ぽく描いていることが、このドラマの魅力に繋がっているのではないかと思います。
どんなに素晴らしいリーダーであっても、苦悩したり悩んだりしているのです。
そういう部分をきちんと描いているのも、このドラマの魅力かもしれません。
ダリル
ダリルはリックほどカリスマ性はありませんが、いつもクールでかっこよく、人気投票でも一位に輝いています。
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— シネマトゥデイ (@cinematoday) 2019年2月5日
シーズン9でリックがいなくなった後は、主人公のような立ち位置で活躍します。
リックがいた頃はリックが信用できる一番の人物でした。
彼は昔からリーダー格であったのではなく、様々な経験を乗り越え成長していきました。
こういった成長もウォーキング・デッドの魅力なのかもしれません。
マギー
マギーという人物も忘れてはいけません。
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マギーは農園に暮らす娘でした。
そんな普通の女性が、グレンというとても優しい青年と恋に落ち、成長していきました。
グレンはシーズン7の1話でニーガンという凶悪犯に殺されてしまいます。
そのショックが大きくて、やがて一つの村を支えるリーダーに成長します。
ウォーキングデッドに登場する人物は本当にそこにいるかのような、キャラクター描写がされています。
どの登場人物も本当に存在するかのようにそれぞれがきちんと考え方や思想を持っており、その考え方の前提の上で行動を起こしています。
この文明が崩壊した世の中で、登場人物たちはそれぞれ成長したり、おかしくなっていったりするのです。
もちろん、全員がおかしくなるわけではないのですが、シーズン毎にそのキャラクターの性格が変化するということもあります。
キャロル
キャロルという女性はシーズン1では非常にか弱い女性でした。
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シーズン9の後半戦はいよいよ来週11日(月・祝)スタート!今週末はTWDファン必見の「トーキング・デッド」や「ライド with ノーマン・リーダス」を観ながら備えましょ
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娘のソフィアとともにこの乱世を生き抜いていたのですが、ソフィアは亡くなってしまいます。
そんな境遇が彼女を強くしたのかもしれません。
シーズンを重ねるごとに、彼女は強くなり、今では絶対に死なないのではないかと思えるほど、強くなりました。
ウォーキング・デッドに登場する登場人物たちは、とても人間臭くて、本当に生きている人のような行動をするのです。
ウォーキングデッドというドラマはエンターテインメント作品ですが、ただのエンターテインメントではなく、1段も2段も上のとてもレベルの高いドラマとなっています。
死ぬタイミングが酷い
このドラマに出演が決まったキャストは最後は死を覚悟しなければなりません。
どんなに人気があっても、プロデューサーの意向で死が待ち受けいているのです。
タイリース
タイリースはとても強くて心温かい人物でした。
[エンタメ]「ウォーキング・デッド」タイリース俳優が地下鉄で奇行 http://t.co/1A2X57Gjck pic.twitter.com/Zkj6eA6CDg
— シネマトゥデイ (@cinematoday) 2015年5月10日
リックたちに会う前は、一つのグループのリーダーとして活躍していたので、とても心強い男だったのです。
しかし、最後はウォーカーに噛まれてしまい、死んでしまいます。
アンドレア
アンドレアという女性はどっちつかずでとてもうざいキャラクターでした。
リックのいうことも聞きませんし、いつも一人でどこかにいってしまいます。
最後も一人別行動をして、拷問にかかり奮闘しますが、ウォーカーに噛まれてしまうのです。
このように死んでいったキャラクターたちは一癖も二癖もあるけれど、人間味あふれるとても魅力的な人物ばかりなのです。
自分は安全だから見ていられる
デッドを見るのが楽しいのは、戦乱の世の中を私たちは安全なテレビの前で見ることができるからかもしれません。
私たちもウォーカーがいる危険な場所に投げ出されたらどうなるんだろうと考えることがスリルとなりますが、決してそんなことは起きないのです。
「怖いな」「私だったらどれくらい生きられるだろう」と考えドキドキするのですが、それは単なる妄想で本当にこんなことが起きるはずは1%もないのです。
そういう優越感と安心が、このドラマを楽しくさせる理由の一つなのかもしれません。
おすすめドラマ
ネットフリックスには、デッド系のドラマがたくさんあります。
レインやミストは、デッドが好きな人にはおすすめですので、合わせて見るといいかもしれません。
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— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) 2018年3月26日