2020年5月4日に政府が5月31日まで、緊急事態宣言を延長すると発表しました。
そして政府は「この緊急事態宣言中は新しい生活様式にしたがって欲しい」と、言っていたんです。
今回はその新しい生活様式を詳しく説明する形になりました。
こちらに関しては、NHKのサイトで詳しく書かれているのでご覧ください。
こちらのサイトではこの新しい生活様式を活用した生活はどのようになるのか考えていきたいと思います。
そして政府がこの新しい生活様式を出した理由を考えることで、今後どんな未来が待っているのかを予想できたので、その回答を書いていきます。
考えられる重要なことは、この後も4月中にあった緊急事態宣言の内容に戻る可能性があるということです。
限られた自由を継続するためには、この5月中の過ごし方に最新の注意を払わなければなりません。
ですので、多くの国民が政府からのメッセージをきちんと理解する必要があります。
新しい生活様式の重要な箇所を抜粋
まずこの新しい生活様式の本質が何なのかを書いていきます。
新しい生活様式の最初に出てくるのが、以下の3点になります。
- 身体的距離の確保
- マスクの着用
- 手洗い
政府はこの3つを始めに持ってきています。
この3つは、コロナウイルスの感染拡大が始まった当初からずっと言われていることです。
これは何を意味するのかというと、この3つをきちんと守っていれば、感染するリスクが低いという意味なんですね。
それ以外のガイドラインは、上の3つをどうしたら守ることができるのかを具体的に書いているだけです。
尾身茂さんも専門家会議の会見(下記動画11分付近)で、このことを言及しています。
まずこちらをきちんと頭に叩き込みたいです。
これはどういうことかというと、感染している人は、この3つを守れていないんだと言っていると解釈することができます。
この3つを守らなければ感染リスクが高まりますよということなんです。
そして今回はこの3つに、さらに深く踏み込んでいます。
今回の政府の会見のメッセージには様々な意味が込められています。
そのうちの1つは、Withコロナをどうやってするかということです。
「もう我々はWithコロナができるんじゃない?」と伝えたかったんだと思います。
つまり、この3つを守ることができれば、今までに近い生活もできるんだと前向きなメッセージに変わったということです。
ここが非常に大きなポイントです。
このことを踏まえた上で、我々国民は行動を選択しなければなりません。
政府のメッセージをきちんと理解すると未来が見える
安倍総理はメッセージを伝えるのが非常に下手なんですね。
2020年の5月4日の会見を見て、安倍さんが何を言いたいかを汲み取るのが非常に難しいと感じました。
私は安倍さんの言葉を何度も聞いて、この人は何を言いたがっているのかを考えてみました。
すると見えてきたことがあったので、こちらで書いていきます。
アメを与えたい
今回緊急事態宣言の延長を発表する形になった政府ですが、緊急事態宣言を延長することは政府も想定外だったのではないかと思います。
もちろん、20%くらいの確率で緊急事態宣言の延長は予想していたんだと思います。
しかし専門家も政府も実際に言っていたように、緊急事態宣言を出せば、もっとコロナウイルスの感染者を抑えることができるんだと思っていたと思います。
数字でいうと現時点で東京の1日の感染者数を50人を切るところまで持っていけるのではないかと思っていたはずです。
しかし実際に蓋を開けてみると、感染者は横ばいにしかなりませんでした。
増えもしないし、減りもしないんですね。
これは専門家も想定外だったわけです。
ですので、本来であれば緊急事態宣言を継続し、新しい生活様式など提示せず、今まで通り外出自粛を宣言するのが安全策でした。
しかしそれを行っても国民は従ってくれないことを知っていました。
もう国民も政府の役人も自粛生活に疲れてしまっていたんですね。
そこで専門家が考えたのが、この新しい生活様式だったはずです。
この新しい生活様式は非常にリスクのあることだというのは誰にでも分かると思います。
新しい生活様式には暗に経済活動を再開してもいいですよというメッセージが隠されています。
これは「そろそろ自主的に稼いでもらわないと、政府の予算なくなっちゃったよ」という意味なんですね。
「アメをあげるから頑張ろうね」という意味も込められています。
政治は国民をコントロールする必要がありません。
国民全体のことを考えて、マスで動かさなければなりません。
今回は経済活動を限定的に実施して欲しいと言ったんです。
安倍総理は明確に下記のようにおっしゃっています。
「様々な商店やレストランの営業、文化施設、比較的小規模なイベントの開催などはこの新しい生活様式を参考に人と人との距離を取るなど感染防止策を十分に講じていただいた上で実施していただきたいと考えています」
出典:2020年5月4日安倍総理会見(上の動画4分ごろ)
これについては、まだ的確にこれはいい、これはダメだとガイドラインが出ていないので、はっきりしたことは言えませんが、これから商業施設はオープンに向かうのではないかと予想できます。
感染の状況は今までとは何も変わっていないのに、緩和に踏み切った形になります。
以下ではその理由を詳しく考えていきます。
経済と医学両方の妥協点を提示するフェーズ
2020年お5月4日に行われた、専門家会議の会見の最後に、尾身さんがこう付け加えました。
今後対策が長期化する中で、まん延防止を第一としつつ、社会活動との両立を図ることが課題
政府においては長期的な対策の継続が市民生活や経済社会に与える影響という観点からの検討を行う体制整備も進めるべきだ
「感染者数だけの発表に意味はある?専門家会議の尾身副座長『我々もジレンマ』」 https://t.co/OfCXS4a3X3
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) May 1, 2020
これはつまり医学的に提案するばかりでは、経済活動を維持できないと判断したということになるのではないでしょうか。
つまり医学的観点だけではこのコロナの問題を政治することができないと判断したんだと思います。
それほどこのコロナウイルスの問題は難しい問題だったということです。
なぜなら人間には経済活動も必要だからですよね。
それが何ヶ月も遮断されてしまうと、今度は人が精神疾患に陥ってしまう。
コロナウイルスの問題は心身ともに影響する問題だったんです。
ですので、医学と経済学両方の見知から政治を行わなければならないということです。
医学的に見ればまだまだ外出を自粛しなければならないけれども、社会はそれを続けることができなくなったと理解したんだと思います。
これは、感染リスクを抑えられる方法を模索しながら、できるだけ経済的な自立活動を行っていただきたいというメッセージだったのではないかと思います。
6月に起きる未来は深刻化
私は日本の未来を闇に陥れたいと悲観的に書いているわけではありませんが、今回のこの政府の行動でコロナウイルスの感染問題は長期化してしまうことが確定したと考えています。
今までのデータから分析してコロナウイルスの感染力を見ると、このままの状態で飲食店の営業を再開したり、ショッピングモールを再開させることで、感染者数が増えるのは予想できることです。
どんなに気を配って感染防止に務めたとしても、どこかで感染が起きることは容易に予想できるんです。
いわば今、コロナウイルスの感染ルートを少し開けてしまったことになります。
もちろん人々がマスクをして、人との距離を取り、手洗いを徹底すれば感染を防止できるかもしれません。
しかし人間が戦っているのは見えない小さなウイルスなんですね。
そのことを考えると、見えないからこそ、気を緩めてしまう人が必ずいるということです。
私だって書籍を買いにショッピングモールに行きたい。
美味しいものを食べに飲食店へ行きたい。
小規模でもいいので、イベントへ行きたい。
そういう欲望を持っています。
ですので、政府は同時にこんなことを裏のメッセージとして忍ばせたんだと思います。
だから、今は一旦対策を緩めます。
このようなメッセージが裏に隠れていると考える必要があります。
これはどういうことかというと、おそらくコロナウイルスの問題は長期化するだろうし、それに伴って対策の緩急をつけていくということです。
それは今後1年くらい続くかもしれない。
しかし経済を回さなければならないから、みんなWithコロナを実践しよう。
そういう意味ではないかと思います。
我々にできることは、自分たちの身を自分で守ること。
それは医学的にも経済的にも同じことです。
賢い人は生き延びることができると思います。
今後一年は欲望を抑え、できるだけ人と人との距離を保ち、頻繁に手を洗い、マスクをして人に移さないようにする。
そうしてきちんと感染防止を行った上で、経済活動を続ける。
以上、皆さんも独自に今回の政府からのメッセージを考えていただければと思います。