「陸王」なぜ池井戸作品は視聴率をとるのか?

ドラマ

池井戸潤さんの小説が原作の「下町ロケット2」がスタートしました。

1話は13.9%をマークし、その後順調に視聴率を伸ばしそうです。

この視聴率は今期のドラマの3番目の成績です。

さらに役所広司さん主演の「陸王」も「下町ロケット」を上回る視聴率で一大ブームを巻き起こしました。

この「半沢直樹」から始まる池井戸潤作品の快挙の要因はなんなのでしょうか。

紐解いていきたいと思います。

追い込まれる展開をスカッと解決

池井戸作品は企業物が多いです。
経済ネタに強く、いつも職場が舞台の作品ばかりです。

そして立場の弱い者がいつも立場の強い醜い卑怯者を蹴散らすのです。

しかし、最初からうまくいくわけではありません。

幾度の困難を乗り越えて、成功へと一歩ずつ近づいていくのです。

その困難はいつも尋常じゃないほどの厳しいものです。

そんな困難を誠実な主人公を筆頭に、様々なキャラクターを巻き込んで乗り越えていきます。

時には奇跡とも思える展開がやってくるが、それを許すほどの感動的な展開が待っているのです。

池井戸作品に登場する企業は徐々に成長し、最後は頂点を突き抜けていくから素晴らしいです。

困難はいつも権力を持った卑怯な強者が引き起こします。

池井戸作品に出てくる誠実で頭の切れる主人公たちは、いつもそんな強者たちをスカッとするやり方で蹴散らすのです。

「陸王」の名台詞にもなっていた「〜はやめていただきたい!」は視聴者をスカッとさせました。

もちろん、これは現実にはあり得ないことです。

現実では弱者は負け、強者が勝ちます。

そんなことはわかっているが、視聴者はそのあり得ない展開を心のどこかで期待しているのです。

こうなればいい、現実でもこうなればいいと思いながら見ているのです。

現実において憎たらしい強者はなかなか倒れません。

しかし、池井戸作品の中の強者はいつも頑張れば倒れてくれるのです。

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このスカッと感が、池井戸作品の視聴率を支えているのではないでしょうか。

また、良いものを信じて努力して頑張り続ければ、必ずうまくいくことを見る事ができるのも、視聴者を離さない理由の一つです。

スカッとする池井戸作品

今やっている「下町ロケット」の他にもスカッとする池井戸作品はたくさんあります。

「半沢直樹」「ようこそ、我が家へ」「ルーズヴェルト・ゲーム」「下町ロケット」「花咲舞が黙ってない」

まだ観ていない作品があればぜひ観てみたい。

民放では放送されていない作品が他にもたくさんあります。

「空飛ぶタイヤ」が映画化されました。

下町ロケット2

ドラマ『下町ロケット』が始まりました。

今回はロケットのバルブエンジンと農業機器のトランスの開発に、焦点を当てた物語となっています。

佃製作所の邪魔をしてくるのが、前作でも登場した弁護士の中川京一(ピーター)です。

彼らは佃製作所が出資したギア・ゴーストを潰そうと企んでいます。

佃製作所はどのようにして、この悪名高き卑怯者達を蹴散らすのでしょうか。