以前ディズニーランドのトイレの話を書きました。
今回はその発展版を書いていきたいと思います。
ディズニーランドというのは現実の世界ではない唯一の場所です。
そのために、多くの演出が施されています。
例えば電柱も現実世界で使用されている単調なものとは違い、エリアごとに使い分けがされています。
そのエリア毎に違うデザインも現実ではありえないものです。
皆さんは現実を想起する日常の要素として何を思い浮かべるでしょうか。
例えば、上に書いた電柱も現実を想起する要素です。
夢の世界には電柱がなくても電気を運べるのですから。
あるいはトイレ。
これも現実を想起させるものです。つまり、人間はトイレを見たときにおそらく、夢の国から現実へと引き戻されるはずです。
しかしディズニーランドは「ここが夢の世界ですよ!」と客に勘違いさせるために、あえて電柱を非現実的なデザインにしてみたり、園内から外部の建造物が見えないように工夫がされているのです。
ですが、トイレだけはその工夫が足りません。
本来はそのトイレに入った人が夢の世界だと勘違いし続けるためには、現実には無いトイレを形成しなければいけません。
ですので、以前の演出アイデアで、TOTOのロゴを消すことや、個室に香水を設置するというアイデアをお伝えしました。
しかしそれだけでは、足りないかもしれないと私は思いました。
便器の色と形を変える
便器の色を青やピンクにすると現実的な要素は払拭できます。
(色は別に何色でもいいと思います。ですが、お菓子のような非現実的な色の方がいいかもしれません。)
さらに形も変えたり、一つ一つの個室の便器の形状も変えることをおすすめします。
トイレというのは本当に現実的な空間だと思います。
トイレの個室は唯一、一人になれる場所です。
よくトイレで瞑想したり、眠ったりする人がいるでしょう。
そういう瞑想できる場所だからこそ(現実と非現実が一番接近している場所だからこそ)非現実的な印象を与えられると一気に夢の国へのスイッチが押されることになるのです。