ZOZOTOWNがZOZOSUITという未来的な服を無料配布しています。
ZOZOSUITは、街頭やコラボ企業経由等、圧倒的な速度で世界中で無料で配りまくり、体重計や体温計のように一家に一台の存在にします。そして、世界中のお客様の体型を最も知り尽くした企業となり、そのデータを元に一人一人にピッタリの服を提供する、世界でも類を見ないファッション企業を目指します。 pic.twitter.com/xNvquY2TJ1
— Yusaku Maezawa 前澤友作 (@yousuck2020) 2017年11月22日
このスーツは着るだけで自分のサイズを把握してくれて、スマホと連携してZOZOTOWNで自分のサイズにマッチした服を購入できるといった画期的な商品です。これはとても未来感があるので、先端的だと話題になっています。
さらに”無料配布”しているということで、マニアは食いついていて、すでに注文したという情報を公開しています。
つよぽんが着てる!
草彅剛さんが一番最初に着て動画に投稿しました!
とても洗練されたデザインで、まるで「GANTZ」のスーツのようです。
【速報】舞台は妖怪蠢く大阪道頓堀…フル3DCGアニメで描かれる「GANTZ」の世界…!2月20日よりデジタルセル/レンタル版にて「GANTZ:O」配信開始!PS Plus加入者はデジタルセル版20%OFF! #GANTZ_O #PSビデオ pic.twitter.com/mEfL6MAHy4
— PS Store (@psstore_jp) 2017年1月24日
やっぱりつよぽんが着るとかっこいいです。このまま映画に出て欲しいです。
期待外れなわけ
しかし、このスーツ誰が得する商品なのでしょうか。
このスーツをもらって得する人はZOZOTOWNユーザーとZOZOTOWNで働く人のみです。
これで、前澤氏が語る将来的に「一家に一台」の商品になるのでしょうか。
私は到底そのようには思えません。
私はこのビジュアルを見たときに、その日の体調がわかったり、その日何を食べるべきか教えてくれたり、今のカロリー摂取量がわかる機能があったりと、そういう最先端な衣服を連想したのですが、そうではなくサイズが分かる服ということで逆にそっち?という感想に至りました。
そんなスーツにみんな興奮してるのか。と興ざめしました。
もちろん、見た目のビジュアルは近代的で素晴らしいし、サイズを測れるという衣服は今までなかったわけですし、無料配布ということで、火が点くのは分かるのですが、そんなにすごいものでもないということはすぐにわかります。
I’m happy to announce the ZOZOSUIT, a revolutionary new device that can accurately measure your body for perfect fitting clothes. Preorder now!! https://t.co/wo4RPqQlaL pic.twitter.com/RyOwedjfGQ
— Yusaku Maezawa 前澤友作 (@yousuck2020) 2017年11月22日
私はこれだけのビジュアルがあるだから、スタートレックのキャラクターたちが着ているもっと画期的な衣類だと思っていました。
ZOZOTOWNがすべきこと
というかZOZOTOWNがすべきことはこういうことではありません。
服を購入するときにサイズで困ることはもちろんあります。
届いた服が大きかったり小さかったりすると着れないので、返品しなければいけません。
そういう意味ではこれはとてもいい商品です。
すごいと言っていいと思います。
しかしサイズであれば、S、M、Lときちんと自分のサイズがあるのだし、最悪、自分の寸法は一度測って記憶しておけば、問題ありません。
体重が変動しな限りはそれで大丈夫です。
しかし、ネットで服を買うというときに一番ネックになるのは、そこではないと私は思っています。
一番ネックになるのは、どうしても今のネットショッピングでは解決できないことです。
それは果たして届いた商品が自分に似合うのかどうかというところです。
私はネットで買った商品が似合わなくて損をしたことは何度もあります。
なので、ネットではどんなに気に入った服があったとしても買いません。
店頭で買うのであれば、似合うか似合わないかは鏡で合わせればすぐにわかりますが、ネットショッピングではそれができません。
ですので、ZOZOTOWNが早急にすべき行動は自分がその服に似合うのかどうか一目で分かるアプリを開発することです。
服を着ている全体写真を登録しておけば、アプリ上で自由に着せ替えができるといったそういうアプリが必要なのです。
その開発をしないで、なぜ期待外れの自己中心的な服を発表したのか。
近代的な服を発表するなら
そしてもしも近代的な服を発表したいのであれば、今発表されているApple Watchなどの上を行く、ウェアラブル端末を発表すべきです。
こんな伸縮性のあるだけの服を販売して、体温計や体重計のような一家に一台あるのが普通になるなんて大それたことを言ってはいけないのです。
そういえば42歳になりました。僕の誕生日に間に合わせたい、というみんなの計らいもあって、誕生日当日にZOZOSUITの発表ができました。人生で一番バタついた誕生日でしたが、数年後に振り返った時、あの誕生日は革命の日だったよね、となるよう引き続き精進してまいります。 pic.twitter.com/jzDv8jD8jv
— Yusaku Maezawa 前澤友作 (@yousuck2020) 2017年11月23日
もちろん今後改良して、体温もわかる、体重もわかる服を作ります。というのであれば、すごいなとなりますが、サイズがわかる服ですって
新喜劇ならみんな大ゴケしますよ!
しかし、これはとても画期的な商品ですし、無料配布されているので、注文すべき商品であることは間違いありません。