「隣の家族は青く見える」2話朔が言った名台詞

ドラマ

「隣の家族は青く見える」がとても面白いです。

主題歌Mr.Children「here comes my love」が内容にとてもハマっているこのドラマはその内容もかなり面白いのです。

このドラマは不妊治療に悩む主人公五十嵐夫婦とその周りの家族が織りなすハートフルなドラマなのですが、どの家もそれぞれに問題を抱えています。

このドラマに登場する青木朔は広瀬渉を愛する同性愛者なのですが、その朔の優しさが光りました。

朔が言ったセリフ

不妊治療で痛みを伴う、子宮卵管造影検査を受けようか迷っている主人公の五十嵐奈々(深田恭子)が怖気付いて投げ出しそうになっています。そんな奈々ちゃんを見て、朔は優しい言葉をかけるのです。

朔「どうしたのため息なんてついて」

奈々「自分でやりたいと思って始めたことなのにちょっとくじけそうになっていて」

朔「そっか」そう言って朔は共用スペースの庭に埋められている花の前にしゃがみます。

朔「あ、知ってる?この花さ、こんなに可愛いのにすごく強いんだよ。マイナス15℃くらいになっても雪が積もっても花を咲かすの。多分咲きたいって気持ちが大きいんだろうね。だから寒さにも雪にも負けないの。人間も同じだよね。辛いことや苦しいことの先に喜びや幸せがあるってわかってたら前に進めるけど、そうじゃなかったらなかなか前に進めないよ。奈々ちゃんはあるの?今くじけそうになってることの先に希望。ある?」

奈々「うん、ある。」

朔「じゃあ頑張れるんじゃない?」

奈々「うん、ありがとう。朔ちゃんのおかげでくじけないで済んだ。」

この言葉がとても胸に刺さりました。

もしも痛みを伴う治療だったとしても、生まれてくる赤ちゃんとの幸せな時間が待っているとしたらどんなに苦しい痛みでも耐えることができるのではないかと教えてくれたのです。

奈々はこの言葉のおかげで苦しい子宮卵管造影検査を受けるのです。

この言葉を言っている時、バックでは主題歌の「here comes my love」が流れています。

破り捨てようかな、いや始めからなかったことって思おうかな。拾い集めた淡い希望も一度ゴミ箱に捨て

見上げた空には雨雲があるけど、その海原を誰もが泳いでるよ

このドラマは不妊治療に立ち向かう夫婦の姿を通して、困難に立ち向かっていく人々へ向けたささやかなエールなのです。

朔のこの話はMr.Childrenの「himawari」にも出てきます。

透き通るほど真っ直ぐに 明日へ漕ぎ出す君がいる 眩しくて綺麗で苦しくなる

暗がりで咲いてるひまわり 嵐が去った後の陽だまり そんな君を僕は愛してた そんな君を僕はずっと

この歌は朔を演じる北村匠海さんが主演を演じた映画「君の膵臓をたべたい」の主題歌にもなっています。

同性愛者という消えない苦しい痛みを抱える朔の優しさが現れたシーンでした。