またイジメが問題になっていますが、まだイジメというものが続いていることをとても残念に思います。
世の中の大前提として、人は人を幸せにしなければなりません。
このことはしっかり覚えて頂きたいです。
人は人を傷つけてはいけないのです。
イジメられる方が悪いという間違った考え方
今回問題になっているイジメでは学校側がイジメられている本人にも問題があるのではないかと言ったそうです。
この意見は私もほんのちょっと前まで当たり前のように賛同していた意見です。
しかしこの考え方は間違っているという事に最近気づきました。
ですので、この考え方について考えていきたいと思います。
まずイジメられる人が悪いというそのイジメられる人とはどういう人でしょうか。
おそらく人と違う部分を持っている人だと思います。
授業中にあてられても、即座に回答できずいつも皆をざわつかせてしまう人。
太っている人？変な行動をとる人？細い人？男のことが好きな男の子？
悪口が絶えない人？すぐに言い訳をする人？机が汚い人？ブサイクな人？臭い人？
こういう突出した特徴を持っている人でしょうか。
ここで先生方が言っているイジメられる人にも問題があるというイジメられる人はその問題を自分で解決できるのでしょうか。
気づいているのに、それを解決しないのでしょうか。
私は違うと思います。
もしかしたら何かの障害があって、どうしても改善できない理由があるのかもしれません。
人は自分はできる（普通の人はできる）事ができないとあの人は怠慢だ鈍いんだなど思ってしまいますが、果たしてそうでしょうか。
その人たちは頑張っても改善できないとしたら、イジメられる方にも問題があるという意見は単なるセクハラです。
イジメはなぜ起きる？
さて、イジメはなぜ起きるのでしょうか？
自分と違う、みんなと違う人が気持ち悪い、うざい、辞めろという傲慢な考え方があるからではないでしょうか。
そしてそんな考え方は生徒だけではなく、先生にもあるからイジメはなくならないのではないでしょうか。
そもそも人は一人一人違っていて当たり前で、自分よりも勉強ができない、自分よりも〇〇ができない人がいて当たり前です。
そういう人がいたからと言って、イジったり、嫌な思いをさせたりしてはいけないのです。
たとえその人が何も抵抗しなかったとしても、それは同じなのです。
そして一番始めに言ったように、他人は傷つける対象ではなく、幸せにする対象であるという事です。
これを皆が理解していれば、こんなことは起きないのではないかと思います。
つい最近まで私もイジメの心を持っていた
しかしこういう考え方は大半の人が持っていないのではないかと思います。
この大前提を持っていない人が多すぎるのではないかと思うのです。
だから人を平気で傷つけ、平気でイジメる事が起きるし、それを止める人もいないのです。
しかしそれはイジメる人に問題があるのではなく、知らないことに問題があるのだと思います。
だから、人は傷つける対象ではないという事をもう一度きちんと伝えなければならないと思います。
イジメる方の問題
とはいえ、イジメる方に問題があった場合はこんな正論を並べても解決しないでしょう。
イジメる方は、親の帰りが遅かったり、親が自分に暴力を振るっていたりと、解決することが極端に難しい家庭事情を抱えているケースがあると思います。
（これはイジメられる側も同じかもしれません）
こういう時は学校や地域がケアする必要があります。
またこの件は一長一短では解決しないことなので、問題があるのであれば、ゆっくりと解決していく必要があります。
そして、大前提としての他人を傷つけてはならないという事を伝えても、イジメが解決しないのであればイジメられる人とイジメる人を会わさないようクラス替えをするべきだと思います。
イジメられるタイプの人を集めたクラスを作ってその人たちだけで授業をする。
そういう事をしなければならないと思います。
対策は急務
なぜこんな事を言っているかと言うと、イジメられて学校に行けなくなった。
もう何年も不登校だ。
イジメられて死にたくなった。
イジメてきた人が怖い。
人が怖い。
なんてことになったら、その人の人生を大きく変えてしまうことになるからです。
人は誰も他人の人生を操作することをしてはいけないのです。
なぜなら自分の人生は自分で決める権利を誰もが持っているからです。
なのに、不登校だったり、死にたいなんてことが続くとその人生に大きな打撃を与えてしまいます。
なので、平等性がないなどという正当な意見は一旦置いておいて、一度イジメる側とイジメられる側を分離させないといけないと思います。
そしてじっくりと家庭の問題を解決していく事を進めないといけません。
先生方もとても大変だと思いますが、もうそろそろイジメをなくしませんか？
よろしくお願い致します。
