『モンテ・クリスト伯』2話真海さんの謎「ラデル共和国?」

ドラマ

ドラマ『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』がとても面白いです。

2話で田中泯さん演じるファリア真海さんとの脱走劇がとても魅力的でした。

ファリア真海さんとは何者なのでしょうか。

そしてラデル共和国とは何なのでしょうか。

また、フランシス・ベーコンやセネカさんなどの言葉を考察していきたいと思います。

ラデル共和国のファリア真海

ラデル共和国とは実在しない国のようです。

ファリア真海さんとはラデル共和国という国の元大統領という設定です。

おそらく彼はテロ組織・ククメットによるクーデター(暴力的な手段の行使によって引き起こされる政変をさします)の際に牢獄に囚われてしまいます。

ククメットたちはファリア真海さんの資産を揺すっていたようですが、ファリア真海さんはしらを切り続けました。

しかし実際にはその資産は存在し、5兆円ほどがシンガポールの銀行に保管されていました。

ファリア真海さんはとても博識で、様々な知識と言語力がありました。

しかし老齢のせいか、牢獄でその命を絶ってしまいます。

彼は誠実なドラマの主人公・柴門 暖(ディーン・フジオカ)を信頼し、5兆円もの資産を相続することにしたのです。

ちなみに暖さんがはめられて牢獄に収容されたのが2003年で、ファリア真海さんが暖の部屋を訪れたのは2011年のことだそうです。

その8年の間、暖は一人で拷問を受け続けたのです。

さらに彼が脱獄したのは2017年です。

ファリア真海さんに出会ってから6年が経過していました。

6年間も一緒に地下を掘り続けたので、父親と呼べるほどの絆ができていたのでしょうか。

ファリア真海さんと暖さんは拷問を受けながらも、その良心と希望を忘れることなく、穴を掘り続けました。

その信念はすごいものだと思います。

二人を支え続けたのは先人が発した言葉たちでした。

フランシス・ベーコン

フランシス・ベーコン

出典:http://en.wikipedia.org/wiki/

ドラマの中でフランシス・ベーコンさん(1500年代に活躍したイギリスの哲学者)の言葉が出てきます。

”金銭は肥料のようなものであって、ばら撒かなければ役に立たない。”

この言葉は今でこそ当たり前の言葉ですが、今から500年前の1500年代にお金の仕組みを説いていたことには圧巻です。

お金は貯金されて、銀行が投資に使っているので、無駄にはなっていませんが、昔は自宅の金庫に保管するなんてことがあったのではないでしょうか。

それでは全く意味がないと言った言葉です。

これは今の世の中にも共通するとても重要なことです。

もしもボーナスなどで大金を手に入れたとしても、浪費に使用してしまってはなんの意味もありません。

もちろん普段の生活費に充てるなども投資と同じですが、それよりももっと効果のある投資先があれば、そちらに投資する方が自身が豊かになるのです。

私はひょんなことから100万円を超えるお金を手にしました。

その後にブログを運営する費用に充てることで、日間10PVも行かなかったブログを月間最高70万PVを超えるブログに成長させることができました。

現在どれだけの利益が出ているかは、とてもプライベートな事且つ、表に出すと危険な行為なのでお伝えすることはしませんが、それによってリターンを頂きました。

しかしもしもゲットした大金を別の投資に使用していたとしたら、今頃もっとリターンをもらえていたかもしれないと言ったのが、フランシス・ベーコンさんよりもかなり前に活躍されていた(紀元前254年)、劇作家のプラウトゥスさんです。

プラウトゥスさんは2000年以上も前からお金の使い方について、正当な教えを説いていたのに2000年後に生きる私はそれに気づきもしなかったのです。

おそらくファリア真海さんこのようなことを勉強した結果、5兆円という資産を築き上げたのではないでしょうか。

私はこのブログで得た利益を、複利的にさらなる投資先へ投資し、どんどん増やしていくことを実践したいと思います。

セネカ

紀元前1年頃に活躍された政治家のセネカさん(ルキウス・アンナエウス・セネカ)は”いかに生きるかを学ぶには全生涯を要す”と説きました。

自分がなぜ生きているのかなど考えることは普通かもしれません。

私は幸せになるために生きていると思っていましたが、そんなことは甘い考えだったのかもしれません。

どうして自分が生きているかそれを知る時は、死の直前なのかもしれません。

つまり私たちは死の直前までその意味を知ることができないのが正当なのです。

もしも人生の意味は〇〇だと言っている人がいたとしたら、信用しない方がいいかもしれません。

マルクス

1800年代に活躍された哲学者のカール・マルクス(ドイツ人)さんは”人間とは、自分の運命を支配する自由な者のことである”と説きました。

この言葉を聞いて暖さんは、「運命を支配されている俺たちは人間以下か」と嘆いたのです。

それを聞いたファリア真海さんは「だから、だから自分で切り開くんだ」と穴を掘り続けます。

私たちは自由ではないと思っているかもしれません。

しかし自由でないと思ってしまう状況を招いたのは自由な自分の選択なのです。

今人々はお金によって支配されています。

お金を多く持っている人が、好きなものを買うことができ、お金の呪縛から解放されます。

しかし多くの人々はその日を生活するのにも足りないほどの金銭しか与えられず、いわばその日暮らしを迫られているのです。

もしも皆が裕福になれば、物の価格は高くなり、この生活は繰り返されるのです。

この金の呪縛を作り出しているのもまた我々の自由な選択の結果なのです。

もしもこれにおかしいと気づいたのであれば、未来を切り開くのは自分だけなのです。

ファリア真海さんと暖さんは無実の罪でテロリストに牢獄へと収容されました。

その生活は刑務所での生活よりもひどいものでした。

そんな状況にも関わらず腐らず、希望を信じ抗い続けたのです。

彼らは自分の運命は自分で支配する人間だったからです。

私は彼らの脱獄精神は、普段の生活にも通用するとても大切な精神だと思います。

他に出てきた言葉

他にもファリア真海さんと暖さんの会話には以下のような言葉が登場しました。

ビザンティン美術:5世紀から8世紀にかけて東ローマ帝国で発達した美術体系です。この後のルネサンス(14世紀に始まりました)の絵画に影響を与えました。

モザイク画が多いようです。

500年代のヨーロッパで発達した、まだ少し壁画的要素の多い絵画の美術体系のようです。

フォンテーヌブロー条約は1814年、フランスと第6次対仏大同盟諸国との間で締結された講和条約のことです。

ナポレオン一世は退位したのちエルバ島を隠居先に選びました。条約では後に年金が送金され、皇后マリー・ルイーズと息子のナポレオン2世も島で合流することが約束されていたのです。

しかし実際には年金が送金されることはありませんでした。

ナポレオンは騙されたことに気づき、島を脱出します。

その後退いた地位に復活します。

この話もモンテ・クリスト伯の物語とリンクするところがあります。

まとめ

暖さんはファリア真海さんが死んだことが機転となりで穴を海まで掘り進めずに、海へたどり着くことができました。

暖さんはファリア真海さんの遺体と自分の体を入れ替えることで海へと身を投じることに成功したのです。

これはファリア真海さんの命をかけた優しさだったのでしょうか。

あるいは婚約者の目黒 すみれさん(山本美月)に会いたいという一心から出た暖さんの執念だったのかもしれません。

人はどんな状況にあっても諦めてはいけないのです。

暖さんは2003年から2017年、14年をかけて脱獄に成功しました。

私たちはこの期間を1時間もしないうちの通り過ぎましたが、彼は14年という月日をかけて遂行したのです。

こんなことはとてもではありませんが、普通の人にはできないと思います。

しかし、誠実さと希望と先人たちの教えがあれば、この途方も無い年月を超えることができるのではないででしょうか。

このドラマを見て、私が夢を目指している期間など、本当に短い下らない努力だと思いました。

これからどんなことがあろうと、希望を絶やさず進み続けるのです。

このドラマは本当に大切なことを教えてくれたのではないかと思います。

視聴率など今の時代に関係があるのでしょうか。

本当に素晴らしいものは、多くの人が見ているものの中にあるわけではないのかも知れません。