『崖っぷちホテル』が教えてくれる教訓

ドラマ

ドラマ『崖っぷちホテル』は視聴率は芳しくありませんが、学ぶべきことがたくさんあります。

岩田剛典さん演じる宇海直哉という人物が一流の考え方を教えてくれるのです。

【1話教訓】やりたいことがあるならばやる

戸田恵梨香さん演じる副支配人はかつては一流ホテルだった【グランデ インヴルサ】を再び輝かせたいと思っていましたが、どうすればいいかわからずにいました。

それで自分は総支配人という仕事に向いていないのではないかと思い嘆くのです。

宇海さんは総支配人に「やりたいことがあるのなら、やればいいじゃないか」と言います。

その言葉を信じて、総支配人は宇海さんをスカウトします。

宇海さんは一流ホテルの偉い人です。

誰もがそんな無謀な依頼は無謀だと思うでしょう。

しかし総支配人は自分の本当の思いを打ち明けて、真剣に懇願したのです。

その言葉は宇海の心を動かし、副支配人と一緒に働くことに興味を抱く結果となりました。

ここで大事なことは「現実を見る前に、自分で勝手に判断してはいけない」ということではないかと思います。

周りの3流従業員たちは、総支配人が狂ってるのではないかと思っていましたが、宇海がその依頼を受けると驚いた顔をします。

もちろん現実ではこのようにうまくいかないかもしれませんが、誠意をもって訴えることで人の心は動くかもしれないと思うのです。

宇海は今にも潰れてしまいそうなホテル・グランデ インヴルサ(ボルトガル語で「大逆転」という意味)を復活させれば、まさに大逆転だと言ったのです。

面白そうだから引き受けるというのです。

ここにも現実にやってみないと、どうなるかわからないという意味が込められているように思います。

そして一流の人はできそうにないことを、可能に変えていくことに喜びを感じるのかもしれません。

【2話教訓】客を客を楽しませるために自分を信じてやり遂げる

宇海さんはケーキフェアにやってきた客がケーキを食べずに泣いてしまったのを見て、その原因を探るよう試みます。

普通ならば、そんなことは不可能だと思うでしょうが、復活を夢見る宇海は今までホテルに寄せられた手紙を片っ端から読み始めるのです。

徹夜しても見つかる保証はありません。

最後までやって見つからないことだってあるのです。

そんなリスクがあるにも関わらず、あれこれ考えず自分の信じたことをやり続けます。

これは行き先が見えない時でも、自分のことを信じてやり続けることが大切だと言っている気がしました。

その原動力となっているのが、お客さんを楽しませたい、感動させたいと心から思うからではないでしょうか。

宇海さんは客が喜んでくれることが、ホテルの評判をあげると知っていたのです。

そのためには自分のできることをやり遂げ、それがダメなら達成できるまでやり続けることが成功への近道だと教えてくれている気がするのです。

【3話教訓】客が何を欲しているのか見極める

3話では様々な客に関わることになります。

その中には仕事が大変で、子ども・裕司(田中奏生)をきちんと育てられない父親が登場します。

裕司は父親が忙しそうにしているのは自分を養うためだとわかっているため、なんとか父親のためになる料理を作りたいと思いシェフと一緒にディナーを作る企画に応募しました。

そんな裕司の気持ちにいち早く気づいた宇海は、彼に疲労回復効果の高い山菜をこっそり教えてあげるのです。

裕司は父親のために山菜の天ぷらを用意し、今までの感謝の気持ちを伝え、疲労回復効果が高い山菜の天ぷらだと告げるのです。

父親はとても感動し、涙を流しながらディナーを食べます。

裕司は他の企画で訪れていたビジネスマンが商談に失敗したことを知ったのか、その人にも山菜の天ぷらをお裾分けするのです。

この回で教えられたことは、客が何をしたいのかを見極めることが大切だということです。

裕司君がなんのために客になったのか、何を解決したかったのかを考えることで、最高のサービスを演出することができるのです。

大事なことは自身のお客さんが何をしにここへやってきているのかを考えることです。

そしてそれがわかったらその願いを叶えられるよう全力でサポートする。

これこそがビジネスを成功させるヒントとなるような気がしました。

【4話教訓】困ったらできることをできる限るする

この回では主力従業員が三人も辞めたいと言い出しました。

理由は近くに一流ホテルが立つからということでした。

これを受けて宇海がとった行動はとても大胆でした。

問題が起きた時に一番重要なことは、その問題は何をすれば解決するかと考えることです。

この場合は主力メンバーを引き止めることが一番重要だと思います。

一流ホテルが立つことは止められるわけがありません。

普通はそう考えるのが当たり前だと思います。

しかし宇海さんはホテルを建設することを考え直してもらうよう働きかけたのです。

もちろんドラマだからできたことかもしれませんが、現実でも誰もが目をつむるような動かし難いことでも、それが大きな原因であればそれに働きかけることも重要ではないかと思いました。

誰もが目を背ける所に実はチャンスが待っているのかもしれません。

そしてやめようとしている従業員がいたら、どうして辞めようとしているのかを考え、その原因をどうすれば解決できるのか考えることも重要なのです。

もう一つ、どんなに変わった人、変な人にでもきちんと誠意をもって対応していれば、後から良いことがやって来る可能性があります。

この考え方は偽善的に思えるかもしれませんが、結果的には誠意ある行動をしているので問題ないかと思います

もちろん誠意ある行動が実を結ばないことの方が多いかもしれません。

それでも日々謙虚な行動を心がけることで、運が舞い込みやすくなるように思います。

【5話教訓】大人が夢を叶えるためにはどうするか

宇海は子どもが夢を叶えるには自分の力を信じて前を向いて笑顔でいることが大切だと言いました。

大人が夢を叶えるには他人を信じて、頭を下げて笑顔でいることだと言っています。

どちらにせよ笑顔でいることが大切だと言っていました。

笑顔でいるとはどういうことでしょうか。

できないと思ったりせず、できると思えることなのではないでしょうか。

どんなことが起きたとしても、笑顔でいること、これがとても重要なのです。

夢を叶えるとは、諦めないことだと思っています。

それを実現するためには前に進むことが必要です。

そしてそれを実現させるためにはプライドを捨てて、様々な人に頼ることなのではないでしょうか。

夢は自分一人では叶えられないのです。

大事なことは謙虚な気持ちでいることでしょうか。

他人を信じるということがとても胸に刺さります。

私は今、人を信じることができなくなっています。

自分と考え方が違う人、思い通りにいかないことがあればすぐに悪口をいう人が周りにいてとても困っています。

正直そんな人たちに頭を下げることはできないと思っていました。

しかしそういう人たちとも協力することが大切だと言われている気がします。

人が夢を叶えるにはとても大きな心が必要だということかもしれません。

【6話教訓】どうしようもないように見える人でも信じる

ホテル一不真面目な宿泊部主任の時貞さんが、暴力事件を起こしたという手紙が届きました。

以前から嫌われていた時貞さんは疑われましたが、宇海さんは今までと変わらず呑気に事実を確かめようとしています。

手紙を送ったとされる客・後藤さんがやってきて部屋を掃除するよう言います。

宇海さんきちんと掃除したのに、後藤さんは全然掃除が出来ていないと怒るのです。

もう頼りの綱は時貞さんの記憶だけとなりましたが、皆は衝突を始めます。

時貞さんのせいで何度も掃除をさせられ頭にきているようです。

宇海さんはそれでも時貞さんを信じて、何とか後藤さんの要望に応えようとします。

時貞さんはその信用される心から、何とか記憶を振り絞って答えを導き出すのです。

私はここでどんなに嫌な人であっても、頼りにしたり親切にすることで、変わるということを伝えているのではないかと思いました。

正直ニュースではサイコパスが起こした事件などが報道されており、自分勝手な人を見ると関わりたくないと思っていますが、そうではないのでしょうか。

その辺がわかりませんが、信じてみることも重要だと言っている気がします。

【7話教訓】どうしようもないと思ったことでもよく考えれば手立てがある

7話では総支配人の兄・誠一という人が登場しました。

この人は過去にホテルのお金を持ち出して、全て使ってしまったというのです。

今回もホテルを売り、資金を得ようと企んでいました。

宇海さんはとりあえず、仲良くしていたので、振り回されずに済みましたが、他の人たちは仕事をシャッフルされ大変な思いをさせられました。

誠一は会社の株を51%保有しているため、全ての決定権は自分にあると言い張りました。

しかし宇海さんがよく調べてみると、6%分は虚偽の申告をしていたとわかります

宇海さんは株の保有率が問題ならばと、保有者に問い合わせかき集めましたのです。

これによって難を逃れることになりました。

普通の人であれば、株の保有率の51%を有しているとわかると、従わなければならないと決めつけてしまいます。

しかし窮地に立たされた時に何か打開策はないかと考えることができると強いと思います。

宇海さんは何か打開策はないかと徹底的に調べ上げました。

普通の人が面倒で、実現が難しいのではないかと思うことでも、面倒くさがらずに行うことができました。

それによってホテルを守ることができたのです。

この部分は我々の人生でも役立つのではないかと思いました。

【8話教訓】ワクワクすることをする、人を喜ばせることはワクワクする

8話ではある国の王女たちが滞在するホテルに選ばれるという、一攫千金の大チャンスを頂いた【グランデ インヴルサ】の面々たちは、いつもより気合が入っていました。

しかし訪れた王女たちは仲が悪いし、注文が多いし、すぐ帰ると言い出しでのっけからのピンチを招いてしまいます。

支配人と宇海さんの説得により、なんとか帰ることだけは避けられた面々は窮地に立たされます。

彼女たちが求めるものが何なのかを、。全然分からずにいたからです。

このままでは最高の印象を与えることはできない上、世間に悪評を伝えられて逆にピンチを招いてしまうかもしれません。

不安がっているスタッフたちに宇海さんは、「しなければいけないことはして当たり前のことで、私たちホテルマンがすることはその先のことです」と言います。

皆がどうしていいか分からなくなっているときに課した業務命令は”ワクワクして仕事をすること”でした。

「私たちが楽しんで仕事をしなければ、お客様に楽しい思い出を作るなんて不可能だと思います」と宇海さんは言います。

これは王女たちを楽しませるために必要なことを、みんなで考えようという意味だったのです。

王女たちがこのホテルへ来た最大の理由は、最高のディナーが食べられると王に言われたからでした。

確かに以前王が【グランデ インヴルサ】に訪れたことは事実だと判明しましたが、そのディナーがなんだったのかまでは分からないのです。

ですが、もうそのディナーがなんだったのかなど関係なくなりました。

スタッフたちは宇海さんの命令通り、彼女たちがどうすれば喜ぶかを考え行動に移していったのです。

すると今まで不機嫌だった王女たちが、笑顔をくれるようになりました。

天才シェフ・ハル(浜辺美波)も彼女たち姉妹が仲良くなるために、鍋を提供することで満足してもらう結果を生み出しました。

ハルの家では落ち込んだ時に、父親が作ってくれた鍋が最高に美味しかったことを思い出したのです。

大事なことは客が何を求めているのかを考え、ワクワクしながらそれを遂行することです。

目の前にいる人のために、自分ができることをするだけで、チャンスは巡ってきます。

人は課せられた答えを導こうと必死になりますが、その答えをどうやって導き出すのか全く知りません。

しかし宇海さんは誰でもその答えを導く方法を知っていたのではないでしょうか。

重要なことは人を喜ばせるためには、どうするか考えることだけなのです。

【9話教訓】逆境を利用する

9話では花火大会が雨で中止になるという状況がやってきました。

宇海さんは最後まで粘ろうとしてますが、雨は止んでくれません。

この時宇海さんが思いついたアイデアは、傘と雨の音を利用して、花火の音を演出するというものでした。

傘を外のスペースに吊るして、雨音を花火の音に見立てるというアイデアです。

ドラマでは宇海さんが土壇場で思いついたような演出になっていますが、そんな機転のきく人はそういないでしょう。

私たちが応用するためには、逆境に陥った時にどうすればその状況で目的を達成することができるかを考える特訓をすることが必要だと思います。

普通はどうしようもないと思ってしまう状況が訪れると、中止にしたり延期したりすると思いますが、宇海さんは諦めることなく、その状況を利用することができたのです。

こういうことを日常的に考える癖をつけていると、いざという時にピンチを脱することができるのではないでしょうか。

【10話教訓】現状に満足することなく、常にワクワクを追い求める

宇海さんはホテル【グランデ インヴルサ】が逆転に近づきかけたところで、次の困難を乗り越えるという選択を選びました。

人生は逃げれば簡単な方へ逃げることができます。

嫌なことがあれば、逃げるだけで時間は経っていくのです。

しかしいずれ必ず窮地は訪れるようになっています。

悪いこともあれば良いこともあるのです。

それは人が簡単なことに慣れすぎると、困難なことを求めるようになるからです。

宇海さんはその輪廻を受け身の姿勢ではなく、自らコントロールしようとされているのではないかと思います。

自らを困難な状況に追い込むことで、外から来た困難に対応する力を養おうとしているのではないかと思います。

誰にでも不運というものはやってくるのです。

できれば不運は避けたいものです。

しかしそうではなく、あえて困難な状況に身を投じることで、コントロールできない状況が訪れても対処する術を身に付けることができるのではないでしょうか。

宇海さんに学ぶべき教訓はたくさんあったのではないかと思います。

上記の教訓を読み返すことで、あなたも人から一目置かれる、宇海さんのような存在になれるのではないかと思います。

この記事を読まれた方の人生がより良い方向へ向かうことを願っています。

ドラマ詳細

ドラマ『崖っぷちホテル』はかつては一流ホテルだったグランデ インヴルサが今では最低の評判のホテルに変わっていました。

そこで働く従業員の大半が3流以下の仕事しかしていなかったからです。

そこへバリストンホテルという一流ホテルの偉い人・宇海(岩田剛典)が泊まりにきます。

彼はプールを使って各部屋にダイヤモンドのような輝きを放つ光を復活させることでこのホテルの素晴らしさを味わいました。

その行いによって、離れかけていた常連客の心を掴みます。

意思だけは一流の総支配人の訴えによって、一流のホテルマン宇海が副支配人に加わることになります。

さてこのホテルは彼が加入したことによってどこまで輝きを取り戻せるのでしょうか。

教訓を得られるドラマ

ドラマ『崖っぷちホテル』は視聴率こそあまりよくありませんが、人生においてとても大事なことを教えてくれる良いドラマだと思います。

最近思うのですが、視聴率はあまり当てにならないのではないでしょうか。

視聴率が悪くとも、一流のドラマはいくいらでもあるのです。

私はこのドラマを見る時間を何よりも大切にしたいと思っています。