【『ゼロ 一獲千金ゲーム』考察】ゲームに勝つものは?

ドラマ

ゲームに勝つものはどんな人なのでしょうか。

富を得る人とはどんな人なのでしょうか。

この物語の世界は作り物などではなく、現実の世界を縮小したものなのではないでしょうか。

勝つものとはどういう人か

この物語は現実の世界を縮小したもののようです。

秀でた者が頂点に立ち、巨万の富を得ることになります。

ゲームに負ければ、過酷な未来が待っているのです。

世界の中の一握りの人が、秀でた力を持っているため、勝ち上がり富と名誉を手にするのではないでしょうか。

主人公のゼロは類まれな洞察力と知性を武器に戦いに挑んでいきます。

彼には愛情や恩を重んじる人間臭いところがあります。

この一面が功を奏すのか見所になっています。

対する標(しるべ)は知性と洞察力で淡々と勝利を導いていきます。

口数の少ない彼はどういう人物かまだはっきりしていません。

突出した能力のない人たちは、能力を持った人に頼りながら、ゲームを勝ち進んでいきます。

中には人が得たものを盗んで、這い上がろうとする人がいます。

あるいは、人の弱みにつけ込み、人を蹴落として、高みを目指す人もいるのです。

自分に能力がないために、人を騙そうとする人もいます。

ゲームを制するには何が必要なのでしょうか。

知性と洞察力でしょうか。

それとも運でしょうか。

考えることが何より重要

このドラマが伝えたいことは、考えることが重要だということではないかと思います。

ゼロは出題者が何を伝えるために、この問題を出しているのかを導き出そうとします。

あらゆるものにも正解があるのです。

決断する前には、根拠が必要です。

考えて答えを導き出すことを諦め、他人に頼るのではなく、自分で導き出して行動に移すことが大切だと言っているのではないでしょうか。

考えてもわからないため、投げやりになり、賭けに走る人がいるのです。

それは運任せです。

人生には必ず答えがあるのではないでしょうか。

あるいはそれが正解でなくとも、きちんと理由を持って物事に取りかかることが必要だと言っている気がします。

全ての行動には理由を持つべきなのです。

どうしてそれをするのか、その理由をきちんと考えることが必要だと言っているのではないでしょうか。

人はそういう人に集まっていくのではないかと思います。

生きるか死ぬかのゲーム

それにしても、このゲームは生きるか死ぬかのゲームです。

負ければ賞金を得られないだけではなく、身体的負担を強いられるのです。

その判断力は時に生死を分けるものとなるのです。

そんな窮地に立たされた時、人はどうすればいいのでしょうか。

100%の確信がなければ、行動に移すことができないはずです。

タイムリミットが課せらているため、判断を制限時間内に行わなければなりません。

こんな状況に際し、きちんとした判断をできる人が正に王の素質がある人なのかもしれません。

そこには判断に値する知識が必要になってきます。

知識があるからこそ、考えることができるのではないでしょうか。

このドラマを私たちのこれからの生き方を、改めて考えさせられる物語なのではないでしょうか。