「大家さんと僕」は特別面白い話ではありませんが、とても落ち着く終わらないで欲しい物語です。
第22回手塚治虫文化賞短編賞受賞!
矢部太郎『大家さんと僕』発売中!1階には大家のおばあさん、2階にはトホホな芸人の僕。一緒に旅行するほど仲良くなった「二人暮らし」を描いた傑作エッセイ漫画です。
内容紹介動画も作りました。アニメーション部分は矢部さん作!#矢部太郎 #大家さんと僕 pic.twitter.com/m3VW5v9BY8
— 大家さんと僕 (@ooyasantoboku) 2018年9月19日
こんなに売れるまで興味はありませんでしたが、電子版でサンプルを読んでみたら、続きが気になり買ってしまいました。
内容としてはカラテカの矢部さんが、80代の大家さんと半同居生活を送るという物語です。
大家さんの人柄と矢部さんの人柄が交差し、とてもほのぼのとした世界を演出しています。
別に特別感動したり涙が出たりするわけでもありませんが、読んでいると心が温かくなり、とても落ち着く本です。
大人の絵本を読んでいるような、子どもも大人も楽しめる素敵な本です。
大家さんとは
大家さんは矢部さんが住む家の下に住んでいます。
そこには矢部さんと大家さんしか住んでいないのではないかと思います。
大家さんは事あるごとに連絡をくれ、様々なものをおすそ分けくださいます。
少しお金持ちなのか、とてもお上品な方で、今の若い人が忘れているような心をたくさんお持ちの方です。
戦争中の話をよくされますが、その内容が新鮮で、とても勉強になります。
大家さんは矢部さんとの暮らしがとても好きだったのではないでしょうか。
大家さんにとって矢部さんは息子であり、恋人であり、友達だったのかもしれません。
最後にこんな優しい男性と一緒に暮らせて、本当に嬉しかったのではないでしょうか。
僕とは
僕とはカラテカの矢部さんです。
杉並区の善福寺近くの古道具屋ひねもす道具店@hinemosudouguさんが『大家さんと僕』の絵を飾ってくれます!店主が大学の同級生なんです。買取のついでになんか描いてと言われてたまたまうちにあったキャンバスに描きました。輪郭太くなっちゃいましたが大きく描くの楽しい!#大家さんと僕 pic.twitter.com/aVus9iadqc
— 矢部太郎 カラテカ (@tarouyabe) 2018年10月11日
テレビではあまり見かけませんが、独特の雰囲気があり、よくいじられています。
この本には芸人・矢部さんとしての、思いや苦悩、葛藤が描かれています。
矢部さんはテレビで見る矢部さんそのままで、本当にあんな感じなのだとびっくりしました。
弱くて、細くて全然喋れなくて、でもなんだか面白い。
芸人としては喋れないのでダメだと思いますが、私はこの本を読んで、矢部さんがとても好きになりました。
矢部さんは自分がテレビで喋れないことを悩んでいました。
自分は芸人に向いていないのではないかと、考えたりもされていました。
なんでこの人は芸人やってるんだと思いましたが、その仕事が好きだからだと書かれていました。
矢部さんは正直面白くないかもしれませんが、どうにか頑張ってほしいです。
大家さんが矢部さんとこんなに交流して下さったのは、矢部さんが絶対に悪い人ではないとわかったからではないでしょうか。
矢部さんは絶対に悪い人ではない、絶対に素敵な方だとわかったからこんなに連絡をくれたのではないかと思います。
矢部さんにはもっとテレビに出てほしいと思います。
別に笑わせられなくてもいいと思います。
その優しい人柄で見る人を元気にしてくれればいいのではないでしょうか。
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大家さんと僕とは
「大家さんと僕」は現代人が忘れていた大切なものを思い出させてくれる、とても温かい物語です。
矢部さんは大家さんに出会えて、とても幸せだったのではないでしょうか。
人との出会いがこんなにも素敵なことにつながりました。
大家さんに出会えたことで、毎日に新しい色が加わり、本に書くネタまでできたのです。
大家さんに出会えたチャンスをきちんと活かして、行動に移しました。
その内容は正直バカにしているのか?と思うこともありますが、そこは矢部さんと大家さんの関係だから許されることなのかもしれません。
矢部さんは売れない芸人ではなく、ちゃんとチャンスを掴める尊敬できる人です。
続編が期待され、話が膨らんでいますが、これからももっと二人の物語が続くことを祈っています。
いずれ「ちびまる子ちゃん」や「サザエさん」のように、家族で見る日常の些細な物語としてアニメになればいいなと思っています。
永遠に続いてほしい、二人の物語がこれからも永遠に続くことを願っています。
矢部さん頑張ってください。