「カメラを止めるな!」は2018年の日本アカデミー賞の対象作品になりました。
結構話題になってたので だいぶ期待して観たけど『カメラを止めるな』は期待通りというよりそれ以上に面白かった! pic.twitter.com/HIQtenB86I
— mkt_ciatr (@mkt_ciatr) 2019年1月24日
どうしてこんなに評価され、大ヒットしたのでしょうか。
その理由を紐解いていきたいと思います。
どんどん引き込まれる
始めはカメラワークも俳優もB級映画ぽくて、「なんでこれがこんなに評価されているんだ?」と思うほどでした。
確かに助監督の人の手が出てきたあたりはリアルで、ハラハラしましたが、そんなにすごい作品ではないかなと思っていました。
一章が終わったあたりで、「なんだこの映画は」という感じになります。
急にエンドロールが始まり、どういうこと?となるのです。
その後、映画制作の裏側が描かれ始め、笑いが最高潮に達した時、「ああ、この映画はやっぱり面白いわ」となるのです。
見終わった後は「確かに面白い」となります。
映画制作の裏側
テレビ番組の生放送でも、映画のワンカットも見えない部分で、スタッフがとても大変な作業をしています。
この映画はそういうというところをクローズアップさせたのではないでしょうか。
こういうのは今までありませんでしたし、脚本は非常に練られていると思います。
だんだんどれが現実かわからなくなります。
もちろん現実ではあんなにハプニングは起きませんが、終わった後の爽快感はこれと同じものになるのです。
キャラがすごい
映画に欠かせないキャラ設定がとても素晴らしいと思います。
アルコール中毒の役者やお腹が弱い役者、天狗になっている面倒な若手俳優など、一癖も二癖もあるキャラクターたちが、生放送という難しい仕事をやります。
そこには必ずハプニングがあるのですが、それが非常に面白いです。
笑いがすごい
この映画はゾンビ映画ではなく、完全にコメディ映画です。
そのクオリティが本当にすごいです。
アルコール中毒の人とお腹が弱い人が、旋風を巻き起こす場面が心の底から笑えます。
この映画の笑いのクオリティは「ホームアローン」と同レベルではないでしょうか。
B級なのにA級
この映画のすごいところは、役者もカメラワークも音楽も、演出も全てがB級なのに、脚本とアイデアがA級だということではないでしょうか。
脚本はA級以上のS級かもしれません。
米アカデミー賞の最優秀脚本賞をとるくらい、クオリティが高いと思います。
何重にも重ねられ、現実が複数もあり、途中で何が本当なのかわからなくなるのです。
夢と現実、仮想現実と現実ではなく、制作現場と現実を複雑に絡み合わせ、不思議な世界を演出しました。
役者が二役
メインキャストを演じていた役者たちは二役演じています。
ワンカット映画に出てきたキャラと現実のキャラクターです。
その二つの役を演じ分けていました。
中でもすごいと思ったのが、監督役の濱津隆之です。
🏆「第73回 毎日映画コンクール」受賞作品・受賞者発表❗
🔸日本映画大賞『万引き家族』
🔸日本映画優秀賞『菊とギロチン』
🔸外国映画ベストワン賞『スリー・ビルボード』
🔸監督賞 上田慎一郎『カメラを止めるな!』
🔸脚本賞 野尻克己『鈴木家の嘘』🔻受賞一覧https://t.co/WpgGnd5CSD pic.twitter.com/uBPHDmCMsh
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) 2019年1月23日
この方はすごい役者さんだと思います。
サイコパスのような変な人の役と、とても優しくてやり手の監督、二役を演じています。
この演じ分けは非常に見応えがありました。
まとめ
どうしてこんなに評価されたのか、途中までは全然わかりませんでした。
しかし見終わった後、この作品は面白いと誰もが思うのではないでしょうか。
今まで見たことのなかった感動、青春、気持ちよさがここにはあります。
この映画はまさに映画史に残る映画といって良いのではないでしょうか。