『アリータ: バトル・エンジェル』CG技術はここまできた

映画

『アリータ: バトル・エンジェル』を観てきました。

ジェームズ・キャメロンさんが関わっていると知り、これは観ないといけないと思い観てきました。

この映画の醍醐味は、人間に近いCG技術です。

CGの技術は年々進化してきました。

2000年代のCGはまだまだカクカクで、完全にCGだとわかるものがほとんどでした。

それが最近はこれもCGだったの?と思うほどのものが多くなってきました。

アリータも「CGなのか?」と思うほど、人間に近くなっています。

体はロボットなので、これはCGだとすぐにわかりますが、顔の動きなどは、今までの映画で一番美しいのではないでしょうか。

アリータのCGがすごいところは環境との融合だと思います。

屋内にいるときは、きちんと屋内にいる人間、屋外にいるときはきちんと屋外にいる人間の質感を再現しています。

アリータのCGのすごいところ

アリータのCGで私が圧巻した部分は水からあがった時の感覚でした。

アリータが過去に廃墟と化した宇宙船の内部に、自分の胴体を取りに行くシーンがあります。

アリータは水中を歩くのですが、その部分が非常に違和感なく描かれています。

本来水をCGで描くのは非常に難しかったのですが、その部分をうまく表現しています。

私が最も感動したのは、アリータが水からあがるシーンです。

人が水からあがる時、水分が頭から盛り上がり、水滴がどんどん下に落ちていきます。

CGの水が、CG(アリータ)を包み込み、その表面を流れていくのです。

この部分は非常に難しい技術ではないかと思います。

アリータでは簡単に見せていましたが、非常に難易度の高いことだと思います。

それを非常に綺麗に描いていました。

残念ながら映像がありませんので、映画でご確認ください。

アリータのCGの残念なところ

アリータはロボットなので、人間より目が大きく描かれています。

原作でも目が大きいので、あえてそうしたのかもしれません。

これはこれでいいと思うのですが、アリータの目が残念なのは、綺麗すぎることです。

人の瞳は非常に綺麗ですが、輝いていないときはそんなに美しくありません。

本来美しいものというのは、汚れがところどころにあるために輝きが生まれることがあると思います。

美しさは汚さとの対比で生まれるのかもしれません。

人間の目はアリータの目ほど美しく輝いてはいないのです。

だからこそ私は美しいのではないかと思います。

アリータの目のように美しすぎると、それはちょっと違うのではないかと思いました。

実際この映画はCGをいかに人間ぽく撮るかというところに、重点を置いた映画である気がしました。

であるのであれば、あえて目を大きくする必要もなかったような気がします。

ロボットを人間ぽく描く究極の映画にするために、原作とは違うアリータを描いても良かったのではないかと思います。

まとめ

CGで描くのは人間が一番難しいのかもしれません。

ゲーム・ウイニングイレブンの人間はまだまだカクカクで、どうしてもCGなのです。

これが今の最高技術です。

でもまだまだ人間はCGでは描けません。

人間を本物と相違なく描けるようになる日はやってくるのでしょうか。

それを楽しみにしたいと思います。