おじさん(50代の方)と若者(20代の方)が会話しているのを聞いた時、どちらも傷ついていたので、不憫に思いました。
どちらも傷つけようと思って会話していないのに、その違いから不和が生じていたのです。
そんな不幸なことが起きないよう、おじさんと若者が違うところを書いていきたいと思います。
飲み会について
おじさんは礼儀を大変重んじます。
目上の人を敬う気持ちが何より大切です。
もしも飲み会に誘われたとしたら、飲み会の次の日に、「昨日はありがとうございました。大変勉強になりました。また宜しくお願いします」とお伝えするのが大切です。
しかし今の若者はそのような礼儀を教育されていません。
もちろん感謝の気持ちを持つことは教育されていますし、奢っていただいたら、お礼を言うのは当たり前ですが、次に会った際にまでお礼を言わなければならないとは思っていません。
若者にとって、上司から飲み会に誘われることほど面倒なことはありません。
なぜ緊張する場に行ってお酒を飲まないければならないのかと思っています。
ですので、そのお礼をシラフの時にするのは面倒だと考えているのです。
若者がおじさんとの飲み会を終えた後に思うのはただ一つ。
「ああ、やっと終わった」です。
「とても緊張した、やっと家に帰れる」でしかないのです。
おじさんとの飲み会では、ジェネレーションギャップから、意図しないところで怒られることがありますので、面倒に感じています。
それから解放されてホッとしてしまうのです。
礼儀について
おじさんは「目上の人にああ、なんて言うな」と教育されています。
でも今の若者は、おじさんの前でも、思い出したら普通に「ああ」と言ってしまいます。
「ああ、あれか」と思ったら、普通に「ああ」と言ってしまいます。
どうもおじさんは「ああ」という心の声的なことを、とても嫌う性質があります。
若者は普通に「ああ、あの時のことか」と思っただけなのに、「ああ」と言っただけですごく反応されてしまうのです。
それを見て、私はおじさん反応しすぎだよと思ってしまいました。
ちなみに若者が「ああ」と言ったのは、前に行った飲み会でおじさんに奢ってもらった時のことを思い出した時でした。
それが余計に傷ついたのかもしれませんが、若者にとっておじさんに奢ってもらうことは当たり前で、別に頼んでいないので、すぐに忘れてしまっています。
それはもちろん失礼なことですが、今の若者はそんなに気がきく生き物ではないのです。
そのことを覚えておくと、「ああ」に反応せずに済むと思います。
基本的に若者は礼儀を知りません。
思ったことを言うように教育されているので、「ああ」なんてことは普通に言います。
それには悪気は一切ありません。
そんな形式だった礼儀なんてことを気にしていては、若者とは付き合っていけません。
キャリアについて
おじさんは同じ会社で勤めることが大切だと教育されてきました。
同じ会社で実直にキャリアを積んでいくのですね。
でも今の若者は転職して、キャリアを伸ばす方が様々なことが経験できるので得だと思っています。
ですので、部下を引き止める時に、同じ会社で自分で勉強してのし上がっていくんだと説教しても、「へえ」としか反応されないと思います。
それはもちろん刺さる言葉ですが、すぐに古い考えだと気づかれ、捨てられてしまいます。
若者を引き止めることはあまり得策ではありません。
「そうか」と受け入れ違う人を探す方が割にあっています。
日本について
おじさんは日本の発展を誇りに思っています。
でも今の若者は日本が遅れていることに気づいています。
日本人ってすごく偏った思想を持っているとわかっているので、しきたりなんかに染まることを嫌っています。
どんどん新しいものが入ってきているので、若者はそんな変化に敏感です。
ですので、おじさんは古い生き物だと思っています。
あまり関わりたくないのです。
それよりも海外の珍しいものに触れる方が気分が上がります。
もし若者と交流したければ、最先端の技術に目を向けるといいかもしれません。
下ネタについて
おじさんは飲み会でも、職場でもすぐに下ネタを使いたがります。
若者は下ネタほどくだらないものはないと思っている人の方が多いです。
おじさんは下ネタを言ってなんぼだと思っているかもしれませんが、若者はとても恥ずかしいと感じているので、そういう飲み会は避けたがっています。
お金について
おじさんはなぜかお金は使ってしまった方がいいと思っているのですが、今の若者は貯めることが先決だと思っています。
あわよくば増やすために投資をする方がいいと思っています。
ですので、その部分の話も合いません。
おじさんが競馬に勝った時、使ってしまうなど言っているのを聞いて、若者はびっくりしています。
「競馬で勝ったなら、貯金でしょ」と思ってしまうのですね。
それも考え方の違いなので、知っておいた方がいいと思います。
若者はすぐに使ってしまうおじさんをちょっとヤバイ人だと思ってしまうので、あまり正直に言わない方がいいのです。