ドラマ『あなたの番です』の４話で、犯人がもっとも知りたい情報を三倉佳奈（石崎洋子役）が言います。
それは”あのゲームで誰の名前を書いたのか言い合おう”という提案です。
犯人であれば、この情報が一番知りたいと思います。
なぜなら誰が誰を殺したいと思っているか、把握するのことは、犯人にとって大切なことだからです。
もちろん『あなたの番です』の舞台であるマンション「キウンクエ蔵前」の住人は全員知りたいと思っているはずですが、変な人だと思われたくないので、普通は聞きません。
常識人という設定の彼女はどうして、世間体を気にせずこの提案をしたのでしょうか。
三倉佳奈（石崎洋子役）は、４話で自分が書いた名前は、自分の名前だと言いました。
しかし、５話で『「交換殺人ゲーム」のことを、警察に言おう』と言った手塚菜奈の提案を断りました。
「何もしてないのに、殺人犯の共犯になるのは嫌です」と言ったのです。
これはつまり、石崎洋子が書いたのは自分の名前ではなく、違う誰かの名前であるということになります。
石橋さんは嘘をついています。
三倉佳奈（石崎洋子役）は、４話まで超普通の人なので、真っ先に犯人じゃないと視聴者が除外するタイプの人間です。
でも脚本家（福原充則）からすると、そういう人を一番犯人にしたいのではないでしょうか。
ドラマが子どもの頃から大好きで、大学時代は脚本家になろうと、脚本を書いていた私が、彼女が犯人なのか考えていきます。
目次
三倉佳奈（石崎洋子）が犯人になれるか考察
『あなたの番です』犯人は誰？犯人でないとおかしい人はわかりました。推理バトルは始まっています！でもお伝えしましたが、管理人を殺害した犯人には条件があります。
その条件は下記の通りです。
- 犯行時刻前に管理人と接触できる人
- 管理人を担ぎ上げる力のある人
- 管理人の死を自殺と断定できる人
犯行時刻前に管理人と接触できる人
三倉佳奈（石崎洋子役）は、犯行時刻、管理人の部屋に入ることができたのでしょうか。
あるいは管理人と接触することができたのでしょうか。
Hulu
で１話を見て確認しましたが、犯行時刻付近で、三倉佳奈（石崎洋子役）は登場しません。
彼女が何をしていたのか、わかりませんので、接触できたかどうかはわからないというのが事実です。
ですので、この条件には当てはまるかわかりません。
管理人を担ぎ上げる力のある人
三倉佳奈（石崎洋子役）は、管理人を担ぎ上げる力のある人なのでしょうか。
彼女は小柄なので体を過度に鍛えていない限り、管理人を担ぎあげることはできません。
彼女が犯人である場合は、協力者が必要でしょう。
協力者として考えた時に、一番考えやすいのは、旦那の林泰文（石崎健二役）です。
この方は有名な俳優ですが、今のところ全くストーリー進行に関係ありません。
こういう人は脚本的には、かなり怪しい人物です。
旦那・林泰文（石崎健二役）と一緒なら、石崎洋子にも屋上から手塚夫妻宅のバルコニーまで管理人を吊るすことができます。
ちなみに、ドラマなので、その他の男性と協力したことも、もちろん考えられますが、話が長くなるので、今回はやめておきます。
整理すると、三倉佳奈（石崎洋子役）は誰かと協力すれば、管理人を担ぎ上げることができます。
管理人の死を自殺と断定できる人
管理人を殺すには、自殺と断定できなければなりません。
三倉佳奈（石崎洋子役）は管理人を自殺と断定することは不可能です。
管理人が殺害されたのちの住民会（第２話）での、三倉佳奈（石崎洋子役）の行動に注目してみました。
（常識人のはずの三倉佳奈（石崎洋子役）は、なぜか変人・奈緒（尾野幹葉役）を呼びに行きました。）
住民会が始まってちょっと経つと、三倉佳奈（石崎洋子役）は、自分は今回の事件とは無関係だと豪語します。
もし犯人なら、自分が犯人だということを一番疑われたくないはずです。
誰かが疑っているなら、それを真っ先に打ち消すのです。
ちなみに彼女は、実は住民会でかなり発言しています。
（私も驚きました。）
テレビ番組のMC的な役割をしているかのように、話の方向づけをして、どんどん皆を自分の話したい方向へ持っていきます。
住民会が終わった後、「管理人室の窓が割れている」という下りで、彼女は犯人として一番知りたいことを聞きます。
「管理人さんって結局・・・」と警察官である榎本正志に聞きました。
「自殺だった」と言われると、彼女は「そうだったんですね。自殺・・・」と言います。
三倉佳奈（石崎洋子役）は、自殺と断定できませんが、管理人の死がどう処理されたのかを誰よりも知りたがっていたように見えます。
関係のない人は、普通犯罪に関わりたくないと思うので、色々突っ込んで質問しないはずです。
常識人なら尚更そうではないでしょうか。
なのに、なぜ彼女はこんなに発言しているのでしょうか。
>>もう一度１話から『あなたの番です』を観たいなら、Huluで全部見れます。
整理すると、三倉佳奈（石崎洋子役）は管理人の死を自殺と断定することはできないが、死因をとても知りたがっていました。
３つの条件を整理
この条件を見ても、三倉佳奈（石崎洋子役）は犯人とは考えにくいと思います。
事件前、彼女はとても良い人のように振舞っていたので、管理人を殺そうと思っていなかったように見えるため、動機はありません。
なので、殺すことができれば、疑われることはないでしょう。
しかし今の日本の警察はとても優秀だということが常識的に言われているので、犯人ならリスクを消すために、もっと巧妙に考えて管理人を殺すはずです。
そう考えたら、三倉佳奈（石崎洋子役）は、犯人の条件には当てはまりません。
OPタイトルの丸の意味
各話の序盤で毎回流れるオープニング曲の背景で、特定の登場人物に赤い丸がつけられることが話題になっています。
>>オープニング曲Aimerの「STAND-ALONE」の歌詞はこちら
赤い丸がつけられるのは、以下の方々です。
302号室：原田知世（手塚菜奈役）と田中圭（手塚翔太役）夫妻
103号室：生瀬勝久（田宮淳一郎役）
202号室：西野七瀬（黒島沙和役）
4０2号室：木村多江（榎本早苗役）
5０1号室：安藤政信（佐野豪役）
管理人：竹中直人（床島比呂役）
この赤い丸は何を意味するのでしょうか。
管理人である床島比呂に丸がついているので、殺される予定の人か、住民会で名前を書かれた人なのかどちらかになります。
（管理人が本当に住民会で名前を書かれたのかは、ここでは置いておきます）
４話で赤池美里（峯村リエ）が殺されてしまいました。
第4話で衝撃のラストを迎えてしまった赤池夫婦の撮影オフショット😱🌟#峯村リエ#徳井優#衝撃シーン#でも現場では#ノリノリなお2人#血のりの量たるや#苦手な方ごめんなさい#犯人は誰だーっ#あなたの番です#あな番#第5話は5月12日#日曜よる10時半#ザワつく日曜日 pic.twitter.com/YfLwGQRx35
— 【公式】あなたの番です (@anaban_ntv) 2019年5月9日
→→上で書いた殺される予定の人というのと、住民会で名前を書かれた人という線はなくなりました。
となると、この赤い丸がついている人たちには、別の共通点があることになります。
過去のなんらかの事件に関係しているなどのよくある展開になるのでしょうか。
現時点ではわかりません。
丸の付いている人は犯人ではない可能性が高い気がします。
丸が付いていない人が犯人だとすると、三倉佳奈（石崎洋子役）は当てはまります。
脚本家なら、話を面白くさせたいので、序盤から犯人を目立たせることはしないはずです。
となると、丸の付いていない人が犯人である可能性は高いでしょう。
管理人を殺害した人とその後の犯人は別人
このドラマは、管理人を殺すために作られた物語だと思います。
その後の犯行を、犯人は予期していませんでした。
管理人の犯人とは別の人物が、藤井淳史（片桐仁）を脅迫したのではないでしょうか。
（この考えの根拠はまた別の記事で考察します。）
別に犯人は、管理人以外を殺したくはなかったと思います。
始めの犯人は、管理人を殺すことが第一の目的です。
誰が管理人を一番殺したかったのか、それを探る必要がありますが、それはまだ現時点では描かれていない可能性が高いです。
おそらく後からどんどん回想で出てくるのではないでしょうか。
今回はもっとも怪しくない人が犯人ではないかという観点から、考察してみました。
果たしてどうなるのでしょうか。
